憂愁奏でる三角の器
元々は三角すいだった共鳴胴がユニークな、ロシアの国民的楽器バラライカ。曲線のあるバイオリンなどと違い、4枚の板で作れてしまうこの形は、農民の間で生まれ、親しまれた楽器であることを象徴するようだ。
カザフスタンの弦楽器ドンブラがルーツと言われるが、その歴史は平たんではない。キリスト教の東方正教会が典礼に楽器の使用を禁止していたため、ロシア音楽は声楽を中心に発達した。そんな中でバラライカは、「農民のための粗末な楽器」としてさげすまれていたという。
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それを、ロシア民謡の演奏に欠かせない存在にまで高めたのが、「バラライカの父」、ワシリー・アンドレーエフ。19世紀末、彼はバラライカをコンサートに耐えうる楽器に改良。幅広い音域をカバーする大小6種からなる合奏スタイルも確立した。
同音に調弦されたナイロン弦2本と金属弦の合計3本の弦を、指ではじいて演奏する。この異なる2種の弦が、一つの楽器から作り出されるとは思えない、奥行きのあるハーモニーを生む。また、空気のような繊細な音から硬質な力強い音まで、その音色は表情豊かだ。
「軽口をたたく」というロシア語が名前の由来とも言われ、人間の肉声に極めて近い楽器と称される。その響きは、不遇な歴史を生き抜いた民衆の歌心そのもののように気高く、せつない。
◆「ロシアの伝統音楽−−エアメールシリーズ」(写真)
モスクワの「バラライカ・オーケストラ」が演奏。「カリンカ」「月は輝く」など、ロシア民謡の魅力を堪能できる全11曲。1575円。
上記CDを5人にプレゼントします。
応募は12月2日まで

提供
 カルタコム
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◆「バラライカとピアノによるロシア音楽」(写真)
ジェリンスキーと高橋清香(ピアノ)のデュオ。ロシアの作曲家による小品を中心に。ジェリンスキー作曲の作品も収録。全24曲。2500円。問い合わせはサウンド・アイ(TEL078・856・5806)。
◆バラライカコンサート「紅葉の音楽会」
11月27日(土)と28日(日)、午後1時と3時、東京都北区西ケ原1丁目の旧古河庭園・芝生広場(西ケ原駅、TEL03・3910・0394)。日本を代表するロシア民族楽器オーケストラ「東京バラライカ・アンサンブル」のメンバーが、庭園の紅葉を背景に野外コンサート。ロシア民謡メドレーを中心に。
雨天中止。入園料、中学生以上150円、65歳以上70円が必要(都内在住、在学の中学生は無料)。
◆カクテル「バラライカ」(写真)
その名の通り、ロシアをイメージして作られたカクテル。ウオツカをベースにホワイトキュラソー、レモンジュースを配合した、かんきつ系のさわやかな甘みが特徴。
一枚板のカウンターが落ち着いた雰囲気の、東京・銀座のバール・ド・ベリーニ(銀座駅、TEL03・5537・5353)では、午後8時半までにカクテルを注文すると半額になる「ハッピーアワー」を実施中。営業時間は6時半〜午前3時((土)は1時まで)。(日)(祝)休み。
◆映画「ドクトル・ジバゴ」(写真)
旧ソ連の反体制作家ボリス・パステルナークの原作をデビッド・リーン監督が65年に映画化。ロシア革命を背景に、医師ジバゴとラーラの悲恋を描く一大歴史ロマン。バラライカが物語の要所で象徴的に登場する。約200分。DVD2枚組3129円。問い合わせはワーナー・ホーム・ビデオ(TEL03・5251・6360)。
◆バラライカ教室
11月27日と12月25日の(土)、午後3時半〜5時、東京都世田谷区経堂1丁目の日ソ会館(経堂駅、TEL03・3429・8231)。日本を代表するバラライカ奏者で、東京バラライカ・アンサンブル主宰の北川つとむさんが講師。初心者でも気軽に学べる1日講座。楽器の貸し出しも。3500円。要予約。
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