羊飼いの思い、笛に残る
刈り取られた葦(あし)の茎のそばを風が吹き抜けた時、美しい音色を奏でたことから作られたともいわれる葦の笛。
ギリシャ神話の牧神パンが持っていた笛に由来するとされ、羊飼いなど牧畜を営む人々の必需品でもあった。パンパイプ、シリンクスともいい、ルーマニアではナイと呼ばれる。パイプオルガンの祖とされ、「最古の管楽器」といわれるほど起源は古い。紀元前6世紀には地中海沿岸地域に存在した。中国の排笙(はいしょう)や、アンデスのサンポーニャも同じ仕組みで、ミクロネシアやアフリカなど葦や竹の茂るところで作られ、世界各地に伝わったらしい。
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芸術の源ともなっている牧羊文化の伝統を持つルーマニアには、古代ローマ人によって伝えられた。他の地域でパンフルートがすたれたあとも静かに息づき、ルーマニアを代表する楽器として今でも親しまれている。
長さや太さの異なる管の底を閉じて音階順に並べ、現在では20管前後のものが使われている。空き瓶を吹いて音を出すのと同じ単純な構造で、半音を出したり、転調したりする時は吹き込む息の角度を調節するなどして音を作る。
野性的な荒々しさを感じさせながらも、どこか懐かしさのある心に響くやさしい音色は、いにしえの羊飼いたちの暮らしを思い起こさせる。
◆ザンフィル「ミュージック・フロム・ザ・ムービーズ」(写真)
パンフルートの名手としてルーマニア国内だけでなく、世界的に活躍するザンフィル。「愛と青春の旅立ち」などなじみのある映画の名曲をパンフルートでアレンジした全16曲。2548円。
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応募は12月23日まで

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 カルタコム
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◆「ルーマニアのパンパイプ−−牧神の夢」(写真)
名手ダミアン・ルカが奏でるパンフルートとツィンバロムとの絶妙のアンサンブルや、東欧ならではの陽気な舞曲や歌も。全12曲。2000円。
◆パンフルートとギターのライブ
12月17日(金)午後7時、東京都荒川区東日暮里6丁目の邦楽ライブハウス「和音」(日暮里駅、TEL03・5850・8033)。大束晋(パンフルート)と町田文善(ギター)が、日本やルーマニアの歌やクラシック音楽を。3000円(1ドリンク付き)。
◆ルーマニアンレストラン ダリエ
東京都中央区銀座7丁目(銀座駅、TEL03・3571・5462)。
ロココ調の店内で、塩漬けキャベツに豚ひき肉、タマネギ、トマトペースト、米などを入れて巻いたルーマニア風ロールキャベツ「サルマーレ」(1995円、写真は2人分)や、脂肪の少ない牛ひき肉と香辛料を使った細長い肉だんごのような「ミティティ」(1995円)などルーマニアの代表的料理が楽しめる。コクがあるのが特徴という10種以上のルーマニアワインもそろう。営業時間は午前11時半〜午後3時、5時〜10時半。(日)休み。12月23日(木・祝)と24日(金)、午後7時と8時、パンフルート奏者大束晋さんの演奏も。
◆東欧直輸入品専門店「ノンカ」
東京都渋谷区上原1丁目(代々木上原駅、TEL0120・611031)。ルーマニアをはじめとしてブルガリア、ハンガリー、チェコなど東欧諸国の衣装やテーブルクロス、置物といった雑貨を販売している。手刺しゅうをほどこしたルーマニアのブラウスは1万2000円から。営業時間は午前11時〜午後6時半。12月28日〜1月3日休み。
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