
高橋是清邸やかやぶきの農家など、江戸から昭和初期の建造物27棟が保存される野外博物館。歴史的にも貴重な文化遺産だけに「元の家主やその友人らに直接話を聞いて、当時の雰囲気が伝わるような展示をしています」と、学芸員の
高橋英久さん(36)=
写真前列右。
1993年の開園以降も続いた移築事業が一段落。近年は地域との連携や教育に力を注いでいる。施設を支えるのは、総勢180人のボランティアだ。大半が地域住民で、ガイドなどを交代で担当。夏休み期間中は、小学生ボランティアが床のぞうきんがけや打ち水をする姿も見られる。
子どもが安心して遊べる場が減っている中、高橋さんは園内で子どもの居場所をつくるプロジェクトにも取り組んでいる。この施設を生かした、子どもによる子どもの町。独自の仕事を持ってお金を稼ぎ、税金で町を運営するという模擬都市づくりが夢だ。
「ふらっと来た人も、思わず心温まる場所」。ボランティアがいろりに火を入れる姿や、あちこちにある手作りの花壇、風車を手にはしゃぐ子どもたち。一つひとつの景色にぬくもりが感じられる。

【江戸東京たてもの園】
東京都小金井市桜町3丁目(武蔵小金井駅からバス)。午前9時半〜午後5時半。(月)休み。400円、65歳以上200円、大学生320円、中高生200円。5日(土)と6日(日)、午後2時〜8時半、「下町夕涼み」。保存建造物の居酒屋や文具店が開店するほかイベントを開催。お問い合わせ先042・388・3300。