
「ここには宮崎駿の映画の世界と、遊び心が詰まっているんです」
就任して2年、館長の中島清文さん(43)=写真©Museo d’Arte Ghibli=が胸を張る。社会人になってから人の勧めで「魔女の宅急便」を見て、感動したのが最初の出会い。
そのスタジオジブリの世界が、門をくぐると目の前に広がる。受け付けの場所を教えてくれるトトロ、屋上にはラピュタのロボット兵……。館内に入れば、木のきしむ音やステンドグラスから透ける光、そして室内を通り過ぎる風が心地いい。「大人の方は、前にも来たような感じがする、なんだか懐かしい気持ちになる、そう言ってくれます」
ここでは「手」のぬくもりを大切にしている。例えば展示室「映画の生まれる場所(ところ)」では、スタッフが時々イラストを張り替えたり、わざと本棚の本の場所を動かしたり。さっきまで人がいたかのような、ぬくもりを残すための工夫だ。
館内には映画のキャラクターがあちこちに隠れている。子どもと一緒に夢中になって探す親も珍しくない。そんな喜びに出会えたらと、中島さんは自ら企画を提案するなど挑戦の日々だ。

《メモ》
東京都三鷹市下連雀1丁目(三鷹駅からバス、TEL0570・055777)。午前10時〜午後6時。(火)休み。1000円、中高生700円、小学生400円、4歳以上100円。日時指定の予約制。毎月10日から翌1カ月分をローソンで販売。