
町に街灯がともり始める頃。東京駅の前はタクシーを待つサラリーマンで込み合い、横浜中華街は夕飯の支度をする主婦でにぎわう−−。
那須ハイランドパークにあるテーマ館レゴスタジアムに、小さなレゴブロックでできたミニチュアの街が広がる。作品作りに没頭し、「気づいたら朝、なんてしょっちゅう」と話すのは日本で唯一のレゴモデルビルダー直江和由さん(44)=写真。デンマークに本社があるレゴ社から認定された、レゴブロックを組み立てる職人だ。
ブロック総数12.5万個、制作時間300時間。横幅約2メートルの東京駅一つをとっても気が遠くなるような労力をかける。実物を観察しに何回も足を運び、四角いブロックを組み合わせ、窓枠のアーチなど丸みも表現する。
レゴ社の営業を担当し、レゴブロックのとりこになった。休み時間も作品作りに取り組むほどだが、自宅に作品を飾ってはいない。「作ったら壊しなさい」。年に数回スタジアム内で行うレゴブロック教室で、直江さんは子どもたちに言う。ひらめきや発見をどんどん形にしていって欲しい、と願うからだ。
来年、レゴブロックの街にも、新たに東京国際フォーラムや六本木ヒルズが登場する。

《メモ》
【那須ハイランドパーク】栃木県那須町の遊園地(東北道那須インター)。午前9時半〜午後5時(月によって営業時間、休園日は異なる)。入園料1500円、3歳〜小学生800円、60歳以上1200円。お問い合わせ先0287・78・1150。