
辺りを覆う木々、時折響く鳥の鳴き声。狭山丘陵の豊かな自然に囲まれた1周500メートルの「流れるプール」が、期間限定の「釣り場」に様変わりしている。ニジマス中心に、イワナ、ヤマメなど約2千匹が泳ぐ。
「川釣りに来た気分になれますよ」と、企画の実現に向けて奔走した営業係長の高木賢二さん(42)=写真。当初、釣りの知識はほとんどなく、解説書を読み込むことから始めた。釣れすぎても釣れなくても面白くないと、放す魚の数にも頭を悩ませた。「岩間に潜むニジマス」をイメージして土管を置き、川釣りの臨場感を出す工夫もする。魚の塩漬けサービスや、50センチ以上対象のビッグヒット賞、ルアー釣り大会といった企画も次々と打ち出し、家族連れを楽しませている。
4シーズン目の今年は、「幻の魚」イトウを放流した。養殖ものとはいえ、めったにない格闘のチャンス。こだわりのルアーで一日中粘る釣り好きにも好評だ。
若い男性が駆け寄ってきた。満面の笑みで、大物を抱えている。メジャーで測る高木さんの、ひときわ大きな声。イトウ、68センチ!

《メモ》
埼玉県所沢市山口(西武遊園地駅、TEL04・2922・1371)。入園料500円。釣り場は、来年5月上旬までの営業。午前10時〜午後4時。原則(火)(水)(2月15日までは(木)も)休み。天候によっては中止。餌釣り1500円、小学生以下1000円。ルアー釣り2000円。3匹まで持ち帰り可。レンタルさお500円、餌300円。