
「富士山、でっかいねー」。手をつなぎ、氷の上をぎこちなく歩く子供たち。次の瞬間、悲鳴を残して走り去るジェットコースターの轟音(ごうおん)に、びっくりして振り返る。
この遊園地に三つあるスケート場の一つ「クリスタル・ラグーン」は、リンク内に噴水や島が点在する。「島は、鬼ごっこで隠れたり、座って休んだりするのにちょうどいい」とプールスケートセンター副支配人の宮下昌富さん(44)=写真。「木の葉が氷に落ちると、日が当たってそこから溶ける。だからこうやってこまめに削り取らなきゃいけないけど」
地元で生まれ、小学生のときからスケートに親しんできた。入社してスケートの担当になった85年ごろは、貸し靴が足りないほど混雑する日もあった。なのに近ごろ、各地でリンクの閉鎖が相次ぐ。なんとも寂しい。5年前に初心者向けの無料教室を始めてみた。週末にリンクのスタッフが暇をみつけて教える。好評で、翌年から毎日2回になった。「いつでもアドバイスするから、気軽に声をかけて」。かつてのスケート少年の目が輝いた。

《メモ》
山梨県富士吉田市(中央道河口湖インター、TEL0555・23・2111)。午前9時〜午後5時((土)(日)(祝)は延長あり)。入園料1200円、3歳〜小学生600円。貸し靴1000円。スケート場の営業は3月21日まで。教室は午前10時と午後2時。各回定員20人。毎週(土)と31日(日)〜1月3日(水)、7日(日)はオールナイト滑走。