
陽光が降り注ぐ音楽ロビー。カーペット敷きの広い室内は、小さな子どもや赤ちゃんたちでいっぱいだ。楽器を打ち鳴らし、歌のお姉さんがステージに現れるのを待っている。「あ、来た!」。1人が叫ぶと、みんないっせいに太鼓をたたく。音楽遊び「うたってハッピー!」の始まりだ。
子どものための様々な遊びを日替わりで用意する「こどもの城」。土日は10種以上もあり、広い館内を行き来しながら予約なしで自由に参加できる。
この日、キーボードとボーカルを担当した遠藤由加里さん(37)=写真=は、音大の幼児教育出身で、演奏できる楽器は50種以上。この道15年のベテランだ。「とにかく楽しんでもらいたい。子どもたちが音楽に興味を持つきっかけを作りたいんです」
しゃもじを重ねたカスタネットやペットボトルのマラカスなど、手作りの楽器が子どもたちは大好き。カラフルなドラム缶の太鼓を幾つも並べ、夢中でたたく子がいる。みんなで歌って終わる頃、知らない子同士で友達になっている姿も見られる。
工夫を凝らした遊びは、集まった子どもたちだけのものではない。工作や体育などのスタッフもいて、それぞれが新しい遊びのアイデアを練っている。それを全国の児童館に伝えるのも、この「お城」の役割だ。

《メモ》
東京都渋谷区神宮前5丁目(表参道駅)。午後0時半〜5時半((土)(日)(祝)と学校の季節休みは午前10時から)。(月)休み。500円、3歳〜17歳400円。問い合わせは03・3797・5666。85年に国立の総合児童センターとして開館、財団法人が運営している。