
海外を周遊する豪華客船などが寄港する、国内最大級の客船ターミナル。中華街や赤レンガ倉庫に近く、横浜観光の途中に立ち寄る人も多い。目当ては、屋上から360度のパノラマが広がる眺め。夜になれば、みなとみらいの夜景も輝く。
「もっと親しみをもってもらいたい」とターミナル事務所の小林和巳さん(41)=写真。昨年、屋上の名称を公募し、「くじらのせなか」に決まった。ウッドデッキと芝生に覆われた開放的で巨大な空間は、海に浮かぶくじらに乗っているみたい、というわけだ。パスポートに似せた記念冊子も作って、小中学生にもアピールする。
横浜港は、再来年に開港150周年を迎える。この近くにある開港広場は、幕末にペリーが来航し日米和親条約を結んだ場所だ。
港町の歴史を刻んだ三つの塔――神奈川県庁、横浜税関、市開港記念会館――を眺めに来る人も多い。横浜のかつてのランドマークで、「キング、クイーン、ジャック」と呼ばれ親しまれている。外国船の船乗りたちが、3塔を見て航海の安全を祈願したという。「くじらのせなか」からは、三つを一望できる。

《メモ》
横浜市中区海岸通1丁目(日本大通り駅、TEL045・211・2304)。午前9時〜午後9時半(屋上は24時間開放)。3月10日(土)は「横浜三塔の日」。コンサートや写真展など様々なイベントが行われる。