
羽田空港を離陸した飛行機が、間近で旋回する。巨大な機体に目を奪われていると、横から声がした。「オオタカがいます。本当は飛行機のずっと下だけど、まるで上を飛んでいるように見えますね」
日本野鳥の会チーフレンジャーの葉山政治さん(49)=写真=が指す方を見ると、いた!のびのび羽ばたく姿は迫力がある。でも、名前から思うほど大きくはないような……。「カラスくらいの大きさですからね」
園内で鳥の見つけ方などを教える葉山さん。飛来数を調べながら鳥が好む環境を整えるのも仕事だ。
公園は東京湾の埋め立て地にある。市場ができる予定の土地に鳥が集まるようになり、地域の人たちが都に保存を働きかけて公園ができた。面積は東京ドーム約5個分。さして広くはないが、都会に住む身近な鳥から渡り鳥まで、年間約120種類も見ることができる。
「生き物が住みやすい環境でありながら、人も楽しめることが大切」。整えられた歩道の横には、腰の高さほどの草むらを残す。鳥が安心して地面に下りて餌を探せるよう、隠れ場所とするためだ。
「3月下旬には、シジュウカラが巣作りのためにコケなどを運び始めます。一気に春らしくなりますよ」

《メモ》
東京都大田区東海3丁目(流通センター駅、TEL03・3799・5031)。午前9時〜午後5時。(月)((祝)(休)の場合は翌日)休み。300円、中学生と65歳以上150円。3月18日(日)午後1時、観察会。当日先着15人(15分前から受け付け)。