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2007.11.6(火)更新  よくばり湯の旅


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ホットとドックで健康管理 湯原温泉
(岡山県)
湯原温泉
 「砂湯」には夜明けとともに入浴客が訪れていた。
湯原温泉"
湯原温泉病院自慢の広い温泉プール。医師の指導のもと水中を歩く
 人間ドック付きの温泉旅行。37年間働き続けた自分への「定年のご褒美」を考えていたら、「こんなのどうでしょう。長い間の不養生をチェックしてもらったら」と後輩が勧めてくれた。

 旅館の宿泊費と検査料込みで3〜4万円。温泉(ホットスプリング)と人間ドックを合わせた「ホットドック宿泊プラン」だ。

 「健康より仕事」優先といわれる団塊世代。大量定年に向かう時代をみた旅館の女将(おかみ)が発案し、「医療湯治ができる町」を思い描く湯原温泉病院の川上俊爾院長が受け入れた。3年半前に実現し、50〜60代を中心に年間約150人がホットドックでくつろぐ。

 少々、気になっている腹周り。約30の基本検査項目にメタボリック検査もちゃんと入っていた。腹部CTで内臓脂肪を測って判定するらしい。約2時間で問診まですべてが終わった。

 さあ、あとは宿に入って温泉三昧(ざんまい)だ。

 旅館街は旭川の両岸に連なっている。源泉は市が一括管理して各旅館に配湯する。旭川の河原には、ご当地自慢の露天風呂「砂湯」がある。24時間無料開放。男女混浴。特段の目隠しがあるわけでもない。明るいうちから近在の人が、宿泊客が、一つ湯を一緒に楽しんでいる。

 1週間後、検査結果が自宅に届いた。総合判定にはこうあった。「現時点では、メタボリック症候群の疑いはありません」

 また、得した気分になった。

 ライター 吉川幸男
 撮影 渡辺瑞男=いずれも岡山県真庭市で。


 ◎湯原温泉  真賀温泉や足温泉など五つの湯からなる湯原温泉郷のひとつ。歴史は古く、製鉄が盛んだった古墳時代から、労働の疲れを癒やすために利用されていたという。「砂湯」は、湯場の底から砂を噴きながらわいていたところから名付けられた。

 ▼ホットドックプラン=湯原温泉郷で25カ所の宿が参加。宿により料金が異なる。問い合わせは湯原町旅館協同組合(0867・62・3024)。

 ▼温泉指南役=湯原温泉郷独自の資格。温泉の特徴や療法のほか、歴史、周辺観光案内などにも詳しい湯原温泉郷のプロ。ホットドックプランでは入浴法などを指導してくれる。

 ◎神庭(かんば)の滝  国の名勝や日本の滝百選に指定されている、落差約110メートル、幅約20メートルの滝。例年11月上旬ごろには、紅葉が楽しめる。湯原温泉から車で約30分。300円、小中学生150円。問い合わせは湯原観光協会(0867・62・2526)。


 【所在地】
  真庭市湯原温泉。

 【交通】
  車で、米子道湯原インターから約5分。バスで、岡山駅から約2時間半、勝山駅から約35分。

 【泉質】
  アルカリ性単純温泉。

湯原温泉

(2007年11月6日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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