
名古屋の老舗(しにせ)漬物店「大和屋」が「漬ける技」を魚に生かしたのが、粕(かす)漬けを販売するお店「魚介味淋粕漬(みりんかすづけ) 鈴波」です。上質な粕は漬物を出した後でも酒が搾れるほどで、浅漬けなどに再利用もできるとか。3月でオープン1周年を迎えた東京ミッドタウンのガレリア地下1階にあるのは、関東で唯一、飲食スペース「膳処(ぜんどころ)」を併設した店舗です。
店頭では約20種類の粕漬けを販売しています。「鈴波定食」はその中から銀ダラ、メダイ、カラスカレイ、サワラを日替わりで。実は商品のほとんどが膳処で食べられるそうです。「メーンの焼き魚を変えて」「定食にホタテやイカの粕漬けも付けて」という要望も相談に応じています。すべては「一番おいしい状態で召し上がっていただきたいため」とスタッフ。自分で焼くには手間もかかるし、おいしく焼く自信もない――。そんな理由で今まで粕漬けを避けていた人も、ここでなら気軽にいただけます。
11時の開店と同時に次々と席が埋まります。14時近くまで行列が続くこともよくあるそうです。「定食なので食べやすいせいか、お客さまの回転も速いです。なるべくお待たせしないよう、心がけています」とスタッフは話します。すぐに入れなくても、あきらめずに並びましょう。待ち時間は長くても30分ほど。時間に余裕があれば15時前後の遅めのランチが狙い目です。