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2006.7.27(木)更新  美・博ピックアップ
美・博ピックアップ
遊び心と技術の融合

東京オペラシティアートギャラリー
「光の魔術師 インゴ・マウラー展」
 独創的なアイデアと高度な技術で「光の魔術師」の異名を持つドイツの照明デザイナー、インゴ・マウラー。詩的で芸術的なデザインに、ハロゲンランプや発光ダイオードなどの新技術を取り入れ、照明器具から空間演出に至るまで、多彩な作品を発表してきた。今展は、アーティストであり、60人以上のスタッフを擁する会社のリーダーでもある、その40年にわたる活動を紹介する。(9月18日まで)

左画像 右画像
ヴォ・トム・ブ1〜3、98年。
日本の和紙をランプシェードに用いた作品
Design : Dagmar Mombach, Ingo Maurer and the team

LED ベンチ、02年。
発光ダイオードを使った、宝石をちりばめたようなベンチ。シャネルによるジュエリーの展覧会のためにデザインされた

 ■ポルカ・ミゼリア!(94年、部分)

 無数の陶器の破片のすき間から光が漏れる。皿が割れて、ナイフやフォークと一緒に飛び散った瞬間を、そのまま切り取ったようなシャンデリア。食器を一つ一つ割るところから手作業で制作した。マウラーにとって「身近な素材から、いかに機能を持った美を生み出すか」は長年追究するテーマの一つだ。
 イタリアで毎年開催される家具の国際見本市「ミラノ・サローネ」に出品した際、型にはまらないユニークな発想に驚いた人が発した感嘆の言葉「何てこった!」。当初つけられていた作品名に代わって、これがタイトルになった。このエピソードからも作品の持つエネルギーが伝わってくる。

 写真(左)撮影:Thomas Dix, Grenzach−Wyhlen
(中・右)撮影:いずれもTom Vach, Munich

(2006年7月27日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

 

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