二枚貝を開いたような形、それが佐渡島だ。北側がちょっと大きくて大佐渡、南側が小佐渡だ。それぞれに大佐渡山脈、小佐渡山脈が走る。最高峰は大佐渡山脈の金北山1172メートルだ。
数年前、金北山に登った。その前日、ドンデン山で遊んだ。芝草の山で、牛がのんびり草をはんでいた。新潟県の新百名山で、まっ先に頭に浮かんだのがこの山だった。老若男女、幼児連れのファミリーも楽しめる山だ。
国土地理院の二万五千分の一地形図にはドンデン山という山はない。三省堂の山名事典で調べると「ドンデン山→タダラ峰」とある。タダラ峰で調べると「霧立山、ドンデン山、芝山の総称」とある。地図上に斜めにタダラ峰とあって、その前後に876・6メートル、940メートル、934・2メートルの三つのピークがある。
地元でもらったパンフレットの1枚にはタダラ峰とドンデン山を併記してある。もう1枚には尻立山はドンデン山の最高峰で940メートルと説明している。別の1枚では934メートル峰に尻立山と記してある。尻立山は霧立山だと想像がつく。いずれにしろ、周辺一帯がドンデン山であり、ドンデン高原なのだろう。
広くたおやかな峰だ。長年親しまれた大佐渡ロッジは現在ドンデン山荘になっている(4月中旬から営業予定)。
金北山から下山した翌日、島内めぐりを楽しんだ。金山の坑道見学は面白かったし、尖閣湾では遊覧船に乗って船底のガラス窓から魚をみつけては歓声をあげた。そうそう、この地が「君の名は」の舞台になったところなんですってね。
さて次回、ぼくはこんな風に登るつもりだ。初日、昼頃に両津港に着く。タクシーでアオネバ渓谷登山道入り口まで行き、渓谷道を歩いてドンデン山荘に1泊する。ゆっくり歩きで3時間ほどだ。
2日目はドンデン山周辺を散策する。山荘から934・2メートルの峰まで10分、そこから940メートルの峰まで15分、ドンデン池まで20分ほど。午後は島内をめぐり、海辺のホテルに1泊する。3日目は昼前に島をたち、新潟市で寿司(すし)屋を営む友人を訪ねて帰宅する。
体力に自信のない方や時間的に余裕のない場合は、渓谷コースはカットしてドンデン山の散策だけにしたらいい。