怖〜い映画を撮ってます。今どきホラーとは一線を画す、魂揺さぶる本物の恐怖をお届けする美しくも残酷な作品に仕上がる予定です。タイトルや出演者については契約上今はお伝えできないのですが、以下のような業界内の噂(うわさ)を聞いていただければ、なんとなく何を撮っているのか分かっていただけると思います。
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「映像化不可能といわれたヤバイ女(作家)のエグイ小説が原作らしいぜ」
ヤバイといえば岩井志麻子? エグイといえば……。
「日本髪結ったヒロインの顔が……」
これで多くの方はお分かりでしょう。
「でもよ、セリフは全部イングリッシュでやってるらしいぜ」
「マジかよ。岡山弁を英語にできるのかよ。それ、無理だろ」
いやいや無理ではありません。そして、それにはわけがあるのです。だってこの企画、「世界中のホラーファンを死ぬほど怖がらせようぜ」って米国人、ミック・ギャリスのたくらみなのです。その名も「マスターズ・オブ・ホラー」。つまり「ホラー映画のマスターさんたちが13人集まって、好き放題やっちゃいましょうよ」という、恐怖映画シリーズの中の1本ってわけなのです。これマジにヤバイ企画ですぜ。どれほどヤバイかというのは参加している監督たちの名前を聞けば分かっていただけると思う。ジョン・ランディス、ジョン・カーペンター、トビー・フーパー、ダリオ・アルジェント……。ホラーファンなら身の毛もよだつ最恐(さいきょう)≠フ顔ぶれだ。
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で、なんでそんな中に私が入っているのでありましょうか……。私、欧米ではかなり誤解されているようです。私の正体は「映画・サラリーマン金太郎」の人畜無害監督なのに、鬼畜監督と思われているようなのです。