哀川翔は闘う男だ。
その男が今、フロリダでマグロを釣っている。
「なんで?」
う〜ん、詳しくは知らないけど、釣っているのだ。いや、マグロと本気で格闘しているらしいのだ。これはしかるべき筋からの確かな情報だから、間違いないと思う。
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「で?」
いや、「で?」と言われても少し困ってしまうが、とにかく釣っているはずだ。そして、帰国したらすぐに、「A LICENSE TO KILL 帰郷」という映画に主演するのです。タイトルが語っているように、殺しのライセンスを持った者と哀川翔の壮絶な闘いを描く、ヘビーな映画です。
「もしかして、ゴルゴ13とガチンコ?」
違う違う。そんな大それたこと……。確かに、デュークさんはすご腕だけどね。
「じゃ、誰よ」
それは秘密さ、うふふ……。
「気を持たせるなよ」
秘密の相手、そして哀川翔。で監督は私です。どうです、ちょっとドキドキしませんか?
「それって、ドキドキってより、なんかイヤな予感がするなぁ〜。また、映倫泣かせの作品になるんじゃないの?」
いやいや、それはどうかわかりません。でも、主観なき映画は屁(へ)ですから。自分の感情に正直に作ろうと思っています。もしそれが映倫さんに怒られたら、それはその時で……。
「よしなさいよ、過激な発言。いろんな人に迷惑かかるんだから……」
あ、そう、……ですよね。生意気言ってごめんなさい。下手に出て、築いてきた人生ですからね。反省します。
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と、こんな謙虚な人間が作る熱い映画です。優しく見守ってやって下さい。