私は日本が好きだ。日本人を愛している。
謙虚で潔し。忍耐強く、和を尊ぶ。
美しい。じつに美しい。日本に生まれてよかったと思っています。そんな私だから、生まれた時から自慢話が嫌いなのです。
■ ■
私は今、ベルリンにいる。
そう、世界三大映画祭のひとつ、ベルリン国際映画祭に招待されたのだ。去年撮影した「46億年の恋」が特別招待作品として、ドーンと上映されてしまうのですよ。すごいでしょ。ハハハハハ……。
「て、しっかり自慢じゃん」
いやいや。自慢なんかじゃないんですよ。だって君たちはよく知らないかもしれないが、私はカンヌからもベネチアからも招待されたことがある映画監督なのだからね。ま、これでベルリンも名実共に一流の映画祭といっていいんじゃないのかな。
「ぜんぜん謙虚じゃねー。ていうか、あんたかなりいやな奴(やつ)だぜ」
そうかなぁ。才能と実力からすればこれでも十分謙虚……。
「もういい。死んでくれ!」
し、失礼しました。普段は謙虚に、忍耐強く作品に取り組んでいるものですから、ついその反動で……。いや〜、日本人らしくってのも難しいものですね。ちょっとチヤホヤされると思い上がってしまうものなのですね。勉強になりました。反省します。
■ ■
ところで、皆さんは映画祭で映画を楽しんだことがありますか?
結構いいもんですよ。独特の熱気が劇場にあふれ、映画をフル加速させます。日本ではもうすぐ、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」が始まります。これは最高に楽しい映画祭です。謙虚な私も、ホラーの巨匠トビー・フーパーと共に、映倫もタジタジの怖〜いイベントを行います。
一緒に映画で遊びましょ。