最近、少々名が知れてきたので、私は生意気な映画監督になっている。
私に意見しようとする愚か者にはこう言ってやる。
「俺(おれ)を誰だと思ってる!」
貧乏プロデューサーにはこうだ。
「こんなケチな予算で俺様が撮るわけねぇだろ! 顔洗って出直してきやがれ」
そして、勘違いした女優にはこうだ。
「キミ、もう帰っていいよ」
そう、今の私はまさに無敵だ。ハハハハハ。ハハ……、ハハハ……、という夢を見ました。
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やばいです。「謙虚と調和」をモットーに粛々と生きてきた私としたことが、恥ずかしい夢を見てしまった。おかしい。何かが私を壊している。
「もしや、ストレス?」
そうに違いない。では、何が私にストレスを?
例えば、予算を守るために強いられる、徹夜続きのハードな撮影スケジュールや興行成績の重圧。
ありえる。万年時差ボケ状態だものね。
そして、25年間食べ続けたロケ弁当のたたり。
なるほど。毎日、毎食ロケ弁当だと栄養のバランスが取れないよね。加えて、深酒。さらに、地球温暖化による環境の急激な変化が私の神経をむしばんでいるに違いない。少子化に歯止めがかからない日本の将来と、スーパーアグリF1の動向も気になってしかたないぞ……。頑張ってくれ、佐藤琢磨、井出有治!
うっ、いかん。明日の撮影をスムーズに進めるためにシーンのカット割りを考えなきゃ……。て、これはウソ。子供のころから予習も復習も大嫌い。明日のことは明日にしよう。
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あれ? こんな私がストレス感じるわけないか……。
とにかく寝よう。また楽しい夢が見られますように。