ダイスケ、フジモト、オカノ、オオサワ、シンちゃん、エガワ、クマノ、オギシマの8人は、社会人になった今も、本名の「波野」と呼んでくれる親友たちです。みんな幼稚園や小学校からのつきあいで、面倒くさがりの僕ですが、しょっちゅうメールをしたり、飲みに行ったりしているので、話のネタは尽きません。
例えば高校生の時に、パイ投げをやろうということになり、代々木公園へ。なぜだかボディーペインティングまでして、終わるころにはみんな生クリームでベトベトでした。そのまま乗り込んだ電車で、周りの視線が痛かったこと。ただ、何をするにも「人に絡むなどの迷惑をかけずに、体を張って面白いことをする」がモットーです。
ここ5年間、大みそかはみんなで過ごすのがいつものパターン。浅草寺で除夜の鐘を突いてから、すでにできあがっている彼らに合流します。元旦には、父と弟と年始のあいさつ回りがあるので、一緒に過ごせるのは明け方まで。寝不足と疲れでフラフラになりながら向かった、あいさつ回りの訪問先でもお屠蘇(とそ)が……。こうして、大みそかと元日を慌ただしく過ごし、翌2日には芝居の幕が上がります。
これからもみんなで年を越していきたい。いつまでも「波野」と呼んでくれる仲間と出会えたことが、僕の財産です。
(歌舞伎俳優)
(2006年5月11日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)