性別で言えば、折り紙というと、どう考えても女性的な趣味のように感じる人が多いだろう。指先を使うとか、繊細なイメージがあるとか、そういうことがらも、「男がやるような趣味か」と感じる要素になっているのだろう。
ところが、折り紙作家と呼ばれる人には男性がやたらと多い。嘘(うそ)だと思うなら、書店で折り紙の作品集などをご覧になれば、いかに男性が多いかわかると思う。
ゴルフをやる人は、「最近回ってますか?」「今度ご一緒しましょう」という会話や、傘を駅のホームで振り回す動作などから「ゴルフが趣味」ということを察することができるが、折り紙の場合はそうはいかない。日常「最近折ってますか?」「今度折りましょう!」などと話すことはないし、駅のホームで何かを折るジェスチャーなどしようものなら半径5メートルのスペースを作ってもらえることになる。
街中で見かけることがないだけで、実は巷(ちまた)の男性折り紙作家は想像を遥(はる)かに超えて多く、幾何的思考や三次元的な感覚は、かえって男性に向いているのではないかとも思うのである。
私の場合は、折り紙で人の顔を作ることにウエートが置かれている。きっと、人の特徴を捉(とら)えることに子供の頃から長(た)けているからだと思う。秋に東京都港区辺りで個展を開く予定なので、もしご縁があればご笑覧くだされたい。
〈タレント〉
(2006年7月13日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)