「趣味」と聞かれてもたいしたものはなく、主人に相談したところ、「イタズラじゃない?」との答え。イタズラ……? よくよく考えてみれば私を含め、高嶋家はみんなイタズラが大好き。これは確かに趣味と言ってもいいかもしれません。
子どもの頃、父が会社帰りにものすごくリアルなゴリラのかぶりものをかぶったまま、「ただいま」と母を驚かせたことがありました。もちろん母は激怒。母は母で、子どもたちが帰ってくる時間を見計らって「引っ越しました」の張り紙を玄関に張ったり……。よく考えれば「大の大人が……」と悲しくなるほど、くだらないことをやっていました。
その中でも一番思い出深いのは、父の上司が家にやってきた時のこと。子供心に「上司=父の敵」という意識が働き、家に向かって歩いてくる上司めがけて水風船を投げてしまったのです。危うく犯人がバレそうになって焦ったのを覚えています。(真似しないでくださいね)
大人になった今でも、すやすや寝ている主人を見ると、つい邪魔してやりたいという気持ちがムクムク。寝相の悪いフリをしながら主人の顔を叩(たた)くことが日課になってます。静まりかえった寝室に「痛い!!」という声が響くと、もうおかしくておかしくて……。(これも絶対真似しないでくださいよ)
〈バイオリニスト〉
(2006年7月27日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)