
【イラストより】下駄は「年輪を履く」。左右の木目がそろった合い目の下駄が高級品。
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第38回 会津桐下駄
 福島県喜多方市 |
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会津・喜多方は蔵の町。市中をそぞろ歩けばそこここに蔵がある。その数2600棟余り。粗壁、白しっくい、黒しっくい、洋風なれんが造りの蔵が独特の風情を醸し出している。
その昔、喜多方は会津藩の北に位置していることから「北方(きたかた)」と呼ばれ、若松と山形の米沢を結ぶ物資の集散地として栄えた。みそ、しょうゆ、酒造、漆器や桐下駄(きりげた)などの工芸も盛んで、酒蔵、みそ蔵、漆器蔵、家財蔵、店蔵、座敷蔵など、競って蔵を建てた。
「下駄屋でもそう。桐を雨風にさらす輪積みの塔の数や高さを競い合った」
黒澤桐材店の黒澤孝司さん(50)が昔を懐かしむ。
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桐材は、粗取りした半製品をストゥーパ(仏塔)のように高く輪積みにする。そのまま入梅を通して半年間雨風にさらし、木のシブを抜いて自然乾燥させる。輪積みは街の風物詩でもあった。
夏冬の寒暖の差が激しく、四季がはっきりしている会津の桐は、木肌が薄くピンク色がかって光沢があり、粘りと硬さがある。年輪がつまって、木目が太い。
木取りは、熟練した職人の目と勘がものをいう。樹皮をかぶったわずかな傷から、虫食いや傷の状態、深さを洞察して、合い目の下駄を木取りする。
合い目というのは、左右の下駄の目がそろっているものをいう。足をのせる天板を腹合わせにする形で木取りをし、真ん中から2枚に割ると木目が左右ぴったりと合う。合い目で、目がつんでいるのが高級品だ。
「合い目だと、重さや硬さが同じで、歯の減り方が一緒。ついでにいうと、下駄は時々左右を履きかえるのが正しい。そのために鼻緒が真ん中についている。鼻緒にクセがつかず、長持ちする」
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乾燥した材料を糸ノコで切り抜き、ノミとカンナで仕上げる。歯の裏に、減り止めにホオの木のダボを打ち、天板はヤシャの実などを混ぜたトノコ(砥石(といし)の粉)を塗り、粉をおろしたあとイボタから採ったロウと干したカルカヤの根を束ねたウヅクリで磨く。さらに瀬戸製のタマという道具で磨き、最後に鼻緒をすげる。
素足に下駄を履くと気持ちがいい。足が蒸れず、自然に指先に力が入るので、神経が集まっている足裏のマッサージにもなって健康にいい。足の変形、外反母趾(ぼし)の矯正にも効果がある。
これからの季節、浴衣に下駄で粋を楽しむのもいい。カランコロンと、軽やかな下駄の音がさわやかな気分にさせる。
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| 蔵が立ち並ぶ喜多方の街 |
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◆お取り寄せ
合い目の会津桐下駄、男用は5000円〜3万円、女用は4000円〜1万5000円。送料別。電話かはがきで注文。

1万円相当の下駄を5人に。 はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、職業、電話番号を記し、郵便番号966・0849福島県喜多方市塗物町7749、黒澤桐材店「良品探訪プレゼント」係(TEL0241・22・0928)。6月4日必着。当選者に直接電話で連絡、足の特徴や好みを聞く。抽選にもれた中から20人にミニ下駄携帯ストラップをプレゼント。
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