
【イラストより】日本の雨はジメッとして重い。雨の日、暑い日、それを楽しむ傘を追い求めている。
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第44回 洋傘
 大阪市西成区 |
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大阪の繁華街、道頓堀かいわいは人がごった返して、暑かった。汗をぬぐいながら、動くカニや食いだおれの看板を眺めていると、お上りさんをけ散らすように、人や自転車が追い越していく。
その自転車が、どれも傘をさしている。片手運転かと思ったら、ハンドルの真ん中に傘立てがついて固定されている。改めて観察すると、どの自転車にもそれがついている。自転車用の傘立てで、「さすべえ」というのだそうだ。
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「気イつかはりましたか。あれ、大阪ではポピュラーですねん。雨でも、お日さんが強い日でも、みんな傘さして乗ってますわ」
傘の老舗(しにせ)「心斎橋みや竹」の4代目、宮武和広さん(45)が笑う。前が見えにくく、風が吹くと危ないという声もあるが、実利を優先する庶民パワーの方が強いらしい。
傘の選び方にも、大阪人気質があるという。一般に、日傘の場合、東京は小さい傘を好むが、大阪は肩が隠れるような大きな傘が売れるという。「かさ」は「かざす」からきている。英語のアンブレラの語源も「影・陰」の意。頭部や体を雨や日差しから守るために覆い、影を作る用具で、涼を演出すると同時に、傘の下に自分だけの空間を作る。
「自分の空間、つまり陣地ですわな。大阪人は、野球場の場所とりなんかでも、自分の陣地を大きくとりたがる」
宮武さんは、傘のものしり博士。洋傘の研究、普及に情熱を注いでいる。
日本人は傘好きの民族だといわれる。年間平均降水量が世界平均の約2倍と雨が多い国で、夏は日差しが強く、暑い。雨傘、日傘をさす機会が多く、実用からおしゃれ用として楽しんできた。ところが、最近は海外製の安価な傘が出回って、品質が極端に低下している。
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「パーツ一つとっても、1万円の傘とちまたの500円傘では全然違います。本物の傘は、職人そのものがブランドやと思ってます」
職人がパーツにこだわり、愛着と責任を持って作った傘は、大事に使えば10年は持つ。さらに職人のアフターケアで20年持つ。「心斎橋みや竹」には、使い勝手と品質にこだわって厳選した傘が数多くそろっている。最近、女性用、男性用の「超UV折り畳み日傘」を新発売した。
だれでも、自分に合った傘を1本は欲しいと思っている。雨や炎天の下を歩くのが楽しくなる傘。そんな傘がきっと見つかる。
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| 食い倒れの街・道頓堀 |
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男性用折り畳み日傘サラクールFLD(紫外線99%カット)は1万円、女性用の同ラミアは9000円。いずれも限定販売。送料込み。ホームページから注文。

女性用長傘サラクール(グレー)を5人に。はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、職業、電話番号を記し、郵便番号557・0013大阪市西成区天神ノ森1の19の11、心斎橋みや竹「良品探訪プレゼント」係(http://www.kasaya.com/)。7月16日必着。下旬発送。
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