asahi-mullion.comのロゴ
トップページ  ■サイトマップ  ■検索ページ

バックナンバー
日本橋人形町(1)

 なぜか、秋が来て空が高くなると、日本橋人形町を歩きたくなる。

 この町は、今でも昔ながらの建物が、そこここに残っていて、町全体が平たく、空の広さを感じさせてくれるからだろうか。

 人形町といえば、まずは甘酒横丁だろう。初めてここを訪れた人なら(なんでこんな粋でノスタルジックな通りが残っているのだろう!)と夢見るような気持ちになるのではないか。

店先の手仕事に見とれてつづらを注文する人も多い。岩井つづら店で
(写真・横田正大)

 地下鉄・人形町駅のA2出口を出れば、その目の前が甘酒横丁。この角を右に曲がればすぐに、喫茶去(きっさこ)快生軒がある。
 大正8年の創業というから古い。この店、朝は7時からと早いが夜も早い。7時には閉めてしまうので待ち合わせの場合は要注意。

 この先をそのまま進めば鶏料理の玉ひでがある。日本で初めて親子丼を作った店として名高く、この親子丼をめざして昼どきはいつも行列ができる。
 玉ひでの様子などを、ちょっと観察したら、逆戻りして日本橋浜町方面へと向かおう。

 信号を渡って進行方向左側に、お茶の森乃園。豆腐の双葉(明治40年の創業という、ざる豆腐とジャンボがんもが人気)、そばの東嶋屋岩井つづら店、三味線のばち英と、下町ならではの店が軒を連ねる。

 この岩井つづら店の前を通れば、ガラス戸越しにつづら作りの様子がうかがえる。
 (なるほどなあ)などとしばらく見とれているうちに家紋と名前を入れたつづらが欲しくなり、つい注文してしまうことになる。
 他ならぬ、私自身の体験である。

 さらに先には志乃多寿司総本店をはじめ、和食や焼き鳥の店が続く。
 甘酒横丁の片側だけでもこのにぎわいである。

 次回は、ばち英の向かいのこれも行列ができる、たい焼きの柳屋をはじめ、人形町の甘味どころを巡ってみよう。

→ 日本橋人形町(2) へ

坂崎 重盛 (エッセイスト・題字も)



2002年10月23日付 朝日新聞(東京本社)「マリオン」から
asahi-mullion.comのトップページへ
asahi-mullion.comトップページへ

このホームページ(asahi-mullion.com)についてのご意見や情報提供は
mullion-hp@asahi.com

朝日新聞のマリオン紙面への掲載や問い合わせなどは
郵便番号104-8011 朝日マリオン21−マリオン編集部
(TEL03-5540-7411 FAX03-3545-0525)
Eメールはmullion-ppr@asahi.com

asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。
すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2004 Asahi Mullion 21. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.