asahi-mullion.comのロゴ
トップページ  ■サイトマップ  ■検索ページ

バックナンバー
両国・柳橋(1) 浅草橋へ

 水の気配のある場所は夏の散歩にふさわしい。というわけで、川風を求めて残暑の柳橋・両国界隈(かいわい)を歩いてみよう。
 といっても、JR両国駅で降りて、いきなり両国橋へというのでは、なんのおもしろみもない。散歩はコース料理に似たところがあって“流れ”が大切。

 ここはまず、起点を浅草橋駅としたい。JR、あるいは都営浅草線の浅草橋駅A3出口を出ると目の前には江戸通りが走る。
 左に行けば蔵前から浅草方面となるが今回は右に向かう。神田川にかかる浅草橋をめざす。

 東京下町になじみのない人は、浅草橋は浅草(ということは浅草雷門付近)にかかる橋、と思い込んだりする。
 雷門近くの都営地下鉄・浅草駅は浅草橋駅から二つ先にある。普通の人はまず歩かない距離である。

 浅草と浅草橋、ちょっとまぎらわしいのだが、現在の浅草橋のたもと右は、かつて浅草見附があった所なので、ここにかかる橋を浅草橋と称しても、文句の言い様もない。

浅草橋の人形屋さんは夏は「花火屋」さんに変身 
(写真・横田正大)

 さて、この浅草橋駅から浅草橋に至る街がなかなかおもしろい。そう、昭和40年代前後の問屋街の雰囲気が残っているのだ。
 刃物店、アクセサリーの部品屋、人形店、軍手・軍足(!)の店、帽子店、輸入雑貨店、花火問屋、ひも問屋、麻の専門店……。

 浅草橋といえば江戸時代から続く人形の街として知られるが、おひな様や五月人形の時期以外の時、たとえば夏の季節は、花火や盆ちょうちんが売られたりもする。
 浅草橋駅から浅草橋まで、まっすぐめざせば、まず5分もかからずについてしまうが、道の左右の問屋をのぞいたりすると、30分や1時間は、すぐにたってしまう。

 江戸・明治の柳橋へ至る前の、問屋街トリップがなかなかおもしろい。香港の街中にも似たアジア的においが楽しい。

→ 両国・柳橋(2) 柳橋界隈(かいわい) へ

坂崎 重盛 (エッセイスト・題字も)




2003年8月20日付 朝日新聞(東京本社)「マリオン」から
asahi-mullion.comのトップページへ
asahi-mullion.comトップページへ

このホームページ(asahi-mullion.com)についてのご意見や情報提供は
mullion-hp@asahi.com

朝日新聞のマリオン紙面への掲載や問い合わせなどは
郵便番号104-8011 朝日マリオン21−マリオン編集部
(TEL03-5540-7411 FAX03-3545-0525)
Eメールはmullion-ppr@asahi.com

asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。
すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2004 Asahi Mullion 21. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.