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両国・柳橋(4) 国技館へ

 両国はさすが相撲の町、町を行けば相撲関連のグッズを売る店やちゃんこ屋をよく見かける。

 ある人気のちゃんこ屋はカウンターだけは予約を入れず当日客のために空けてあるので、事情通は結びの一番が終わるやいなや、駆けるようにして、このカウンターを目指す。今場所もまた、夕暮れの両国の町を駆けることになりそうだ。

 ちゃんこは、そのダシや具でいろいろ好みがあるだろうが、老舗、人気店では、たとえば、ちゃんこ霧島ちゃんこ川崎ちゃんこ巴潟相撲茶屋・寺尾割烹(かっぽう)・吉葉などがある。
 勝手知ったる地元の人は他になじみの名店に通っているかもしれない。

歴代横綱の像と手形が迎えてくれる国技館通り。後方は元大関・霧島のちゃんこ屋 
(写真・横田正大)

 相撲見物の後が、ちゃんこなら、その前はといえば、旧両国駅の構内の一部を改装したビヤステーション両国の地ビールで、気分を盛り上げるというのはどうだろう。
 ここで、相撲甚句を聞きながらグラスを傾けていると、なんとも晴れがましい気持ちになってくるのだが、先日は単なる洋楽のレコードが流れていた。両国で地ビールとくれば、やはり相撲甚句が望ましい。

 地ビールのフワリとした心持ちで両国国技館へと向かう。行き交う新弟子たちの浴衣姿を見ているだけで気分が高揚してくる。

 国技館の正面入り口手前の通用門の人だかりは、人気力士の場所入りか、取組が終わった姿を見ようと待ちかまえるファンの群衆である。そんな光景も人をウキウキさせる。

 いよいよ入場。すぐに席での相撲見物もけっこうだが、時間があれば相撲博物館や場内の売店などもじっくりのぞいてみたい。国技館館内ならではのグッズが見つかるかもしれない。

 本場所の入場券、一時はほとんど入手困難のイメージがあったが、今日は比較的容易に入手できる。とくに平日の当日券(2100円)、午前中なら入手しやすい。

→ 両国・柳橋(5) 江戸博へ へ

坂崎 重盛 (エッセイスト・題字も)




2003年9月10日付 朝日新聞(東京本社)「マリオン」から
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