12月、1月は1年で最も来客が多い。お酒飲みにはハレの日なので、いつもよりたくさん飲んでいいような、うれしい時期でもある。
集まる酒飲みたちの酒量もふだんより多く、明日が休みだということもあって、夜遅くまで飲み続ける。自分もお酒が嫌いではないので(なーんて。大好き!)、お酒に合うつまみのアイデアがどんどんわく。
出した方たちに、へぇーっと驚かれたナンバー1は「クリームチーズの冷や奴(やっこ)風」。チーズを豆腐に見立てて、かつお節とネギとしょうゆをかけるだけ。青いネギと白いネギをまぜると、見た目もキレイで味に深みがでる。冷酒に合うが、ビールや白ワイン、シャンパンにもいい。1分でできるので本当に助かる。
あなたのだんな様が、突然、会社の同僚を夕食後に連れてきたとする。皆、お酒が回っていていい調子。さらに飲みたいようだ。ふいの来客にびっくりし、心の中で夫を憎むが、客人の手前、笑顔で迎え入れお酒を出す。とりあえずこれを出しておけば時間が稼げるので、さっと出してキッチンに戻り呼吸を整える。平常心に戻り、冷蔵庫の中を見ながらつまみを考える。
そんなときのために、私は冷蔵庫にクリームチーズを常備している。スーパーでよく見かける「キリ」は、ちょうどいい大きさなのでお薦め。
酒飲みをうならせるアレンジをもう一つ。クリームチーズにイカの塩辛をかけてちびちび食べる。焼酎のオン・ザ・ロックに合うんですよ、これが。こういうお酒に合うものは、どんどん思いつくのです。
(料理研究家:井上絵美 撮影:中本 徳豊)