私の知人である大学病院の内科医は、食生活を地中海スタイルにして、和食を食べることは年に数えるほどだという。
そのスタイルに切り替えてから、体の調子はすこぶる良く、肌つやも10歳若いそうだ。生活習慣病の予防に、この食生活を自分の患者にも勧めている。
地中海スタイルの食事は、豆や穀類、野菜、果物を多く食べ、肉類は控えて魚介を多く取る。そして調味にはオリーブオイルを使う。
オリーブオイルには動脈硬化の予防、改善効果などで話題のオレイン酸が多く含まれている。その他にもビタミンEやポリフェノールなどの抗酸化物質の作用により体を酸化から守り、老化現象を防ぐことなどを彼から教わった。
そんなに体にいいのならと、オリーブオイルを意識して使い始めて7、8年になるだろうか。最初は、なるべく使おうという感じだったのが、すぐにとりこになってしまった。今ではこれがないと生きていけないぐらいだ。サラダにパスタにマリネにと、500ミリリットルの瓶は1カ月もたない。
オリーブオイルに関しては浮気性だった。1本使い切ると他のものも試してみたくなり、出回っているものは次から次へと使ってみたが、やっと理想のものを見つけ、ここ数年はこのフレスコバルディ一辺倒だ。
香りが良くて色も美しく、さわやかなのに味わい深い。
上質なオリーブオイルの良さは、シンプルな食べ物ほど良く分かる。蒸した野菜をオリーブオイルと自然塩で食べてみてほしい。大地の恵みを感じるはず。
(料理研究家:井上絵美 撮影:中本 徳豊)