朝の紅茶に始まり、打ち合わせの間の煎茶(せんちゃ)、おやつ時の中国茶、夕食後のほうじ茶、眠る前のカモミールティー。いつでもどこでもお茶が手元にないとさみしい。
今、一番入れ込んでいるのはウーロン茶。1煎目は甘く、2煎目は香り高く、3煎目はしっかりと、味や風味が変化するのがいい。
北京や上海で山のように買ってくるのだが、皆にあげたりしているとすぐになくなってしまう。そろそろなくなりそうだなと思っていたとき、中国料理「トゥーランドット」の総料理長、脇屋友詞さんに、私の料理教室の講師に来てもらった。
そのときにウーロン茶を持参していた。茶葉をグラスにそのまま入れて、お湯を注ぎ足して始終飲んでいる。脇屋さんの包丁さばきにも心を奪われるが、横に置いてあるウーロン茶も気になってしょうがない。
私の目がウーロン茶にくぎ付けになっていたせいか、講座終了後に1杯入れてくださった。甘みと香りと渋みのバランスが良い。吟味して選ばれたお茶だということがすぐに分かった。このお茶は、台湾を代表する高級銘柄のウーロン茶。脇屋さんにとって日々のお茶として手放せないものだそうで、私も一口でとりこになった。
朝、500tのペットボトルの水を一口だけ飲み、そこに茶葉を入れて会社に向かう。着いた頃には水出しウーロン茶が出来上がっている。自分で作る水出しウーロン茶は、市販品とは比較にならないほどおいしいんですよ。
(料理研究家:井上絵美 撮影:中本 徳豊)