毎週金曜日は、宅配の野菜が届く日だ。ワクワクしながら家に帰る。野菜を取り始めた理由は、野菜の農薬が気になりだしたのと、重い野菜をスーパーから持ち帰る体力が衰えてきたから。
今、取り寄せているのは、「らでぃっしゅぼーや」。赤かぶマークのトラックが街中を走っているのがずーっと気になっていたので、思い切って電話をしてみたところ、お試しの野菜を届けてくれた。それがおいしかったので頼むことにしたのだ。
週によって中身が違う、可能な限り農薬使用を控えた野菜と果物、卵6個パックがセットで届くコースを頼んでいる。泥付きの野菜を箱から取り出し、このニンジンはグラッセにしようかな、それとも生のままみそを付けてかじろうか、などと考えながら冷蔵庫に入れるのが楽しい。
献立を決めてから野菜を買うのではなく、届いた野菜を見て献立を考えることで、料理のレパートリーが増えた。今まであまり作らなかった「里芋の煮物」「サツマイモの天ぷら」「小松菜と油揚げの煮浸し」などが食卓に上り、メニューが増えたと母も喜んでいる。
さらに、「ゴボウのポタージュ」「レンコンのマリネ」などの新メニューも登場。仕事柄、メニューを考えることは多いが、インスピレーションがわきやすくなった。
買い物も楽になったし、いろいろな種類の旬の野菜を食べられるのがいい。やはり旬のものを食べるのが、一番体にいいのだ。
体をいたわったせいか、すこぶる体調が良く、力がみなぎってくる感じ。大切に育てられた野菜たちは、私たちにパワーというお返しをしてくれるみたいだ。
(料理研究家:井上絵美 撮影:中本 徳豊)