私が今までに作ったものの中で、一番の人気者といえばエコバッグ。
仕事柄、スーパーマーケットに行く機会が多いのだが、精算を済ませた食材をスーパーの袋に移すのが面倒だった。すみっこでかごの中の食材を移し替える作業をしていると、なんだか悲しくわびしくなってくる。
そこでスーパーのかごにすっぽり入る買い物バッグを考えた。レジのところで空のかごにバッグをセットして、「この中に入れてください」と渡す。レジの店員さんは、エコバッグが入っているからといっていやだとは言わない。会計が終わったら、中のバッグを引き抜いてさっさと帰る。時間と手間の節約、そしてちょっと優越感。スーパー通いも楽しくなった。
愛してやまないバッグ。使った人も便利さを気に入ってくれて、色違い、柄違いをそろえるリピーターが多い。
私のまわりだけのブームかと思っていたが、最近、とある地方都市の方から連絡があり、環境保全のためにエコバッグを買いたいとのこと。可愛らしくて機能的と言ってくださった。なんてうれしいことだろう!
お届けしてから数カ月がたつ。私は遠くその町の商店街へ思いをはせる。
たくさんの人がおそろいのバッグを持って買い物をしている。近いうちに絶対にそこまで足を運んで、そんな買い物姿を見たいと考えている。
(料理研究家:井上絵美 撮影:中本 徳豊)