同じ鍋を六つも買ってしまった。もちろんこんなことは初めてだ。料理教室で使うために、テーブルの数だけ購入した。
ドイツの調理器具メーカーのものなので長く使え、しっかりしていて、その上デザインも美しい。保温ができるところが大きな特徴で、鍋(キャセロール)にすっぽり入る耐熱容器(ベーキングディッシュ)と下皿(サービングディッシュ)も追加で購入できる。これがあれば、家族での食事でももてなしでも、女主人が長く食卓に座っていられるというのが魅力的。
たとえば鍋でシチューやスープを作って白い耐熱容器に移す。鍋には湯をはって、その中に入れると温かさが保てる。鍋をテーブルに置くことに抵抗がある場合は、下皿を使ってみると、ぐっとあらたまった印象になる。耐熱容器を使ってオーブンでミートローフなどを焼き、下皿にのせて出すのもすてきだ。
デザートにグレープフルーツを使った冷たいカクテルをふるまおうと思ったとき。鍋に氷を入れてのせれば保冷状態になるのでは? と、やってみたら大正解。女友達との長めのティータイムを楽しみながら、冷たくおいしい状態のままでお代わりができた。
それぞれのライフスタイルの中で考えると、もっといろいろな使い方があると思う。自分だけの使い方を発見するのも暮らしの楽しみの一つだ。
(料理研究家:井上絵美 撮影:中本 徳豊)