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2004.12.16(木)更新  美術館 素朴なクエスチョン

 

     
 
    世界の美術館のはじまりは?

 

第1号といわれるルーブル美術館

 
    「ムセイオン」がルーツ
  
 美術館や博物館を共に「ミュージアム」といいますが、語源はギリシャ語の「ムセイオン」です。ヘレニズム時代、アレクサンドリアにあったムセイオンが今日でいう博物館・美術館の元祖にあたるとされます。

 中世の教会の内部も、キリストの殉教や聖母マリア像など、聖書にもとづく壁画や彫刻、モザイクやイコンで飾られました。ルネサンスからロココの時代にかけ、王侯貴族はばくだいな富を美術のコレクションにあて、かれらの宮殿や邸宅をそれで飾りました。

 ですが、コレクションが「美術館」になるためには、それを一般に公開しなくてはなりません。その意味で美術館の誕生は17世紀以降で、イギリス・オックスフォードのアシュモリアン美術館(1683年創立)や、1753年に始まる大英博物館がそのはしりです。ですが前者はまだ美術館というより「陳物館」の性格が強く、後者は19世紀になるまで学者や芸術家といった一部の人にしか公開されませんでした。

 フランス革命の1793年、革命政府が王族のコレクションを国民の財産として開館したルーブル美術館が真の意味での美術館第1号ということになります。

(ガイド 東大・多摩美大名誉教授 辻惟雄)

   =朝日新聞 夕刊 2004年12月16日 掲載=

 

   ⇒「美術館 素朴なクエスチョン」バックナンバー

 

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