美術館の学芸員といっても、どんな仕事をしたいのかが問題です。企画展示をしたいのか、教育普及活動をしたいのかを明解にすべきです。
企画系の仕事には、美術史の専門知識が要求されるので、美術史学科のある大学への進学を勧めます。教育普及系の仕事ならば美術大学で実技を学ぶか博物館コースのある大学への進学が良いでしょう。また、普及系のカリキュラムは欧米の大学の方が進んでいるので、留学すると海外の美術館への道も開けるかも知れません。
さらに、日本の美術館では、学芸員資格取得が必要なところも増えているので、大学在学中に必要単位を取っておくとよいでしょう。社会人の場合、大学で通信講座を開講するところや、夏休みの短期間に資格が取れる講座を開くところもでてきたので利用できます。そこでは博物館実習として1、2週間の体験を積むことも要求されます。資格は文部科学省主催の資格認定試験でも取得できますが、問題はかなりむずかしいので大学での取得をお勧めします。
こんな資格以上に大切なのは好きで好きでたまらないという美術のジャンルを見つけることです。そして、そのジャンルと一生付き合ってゆこうときめたら、その道を邁進(まいしん)すること。そこに道は開けるはずです。
(ガイド 板橋区立美術館学芸係長 安村敏信)