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2005.4.6(水)更新  殿が好んだ!?名菓

 
タルト(松山市)
南蛮菓子に「和」の工夫
 カステラの焼き目を内側にして餡(あん)を巻き込んだ、見た目はロールケーキのような「タルト」。焼いた生地の上に果物をのせた、洋菓子のタルトとは全く違う和菓子だ。

 松山藩主の松平定行が、外国船の警備のために訪れた長崎で食べた南蛮菓子に感動して、城下に持ち帰ったのだという。今から350年以上前のことだ。

 定行が食べた菓子はカステラにジャムをぬっただけのもの、餡を入れるアイデアは彼が独自に考え出したのだと伝わっている。

 タルトの語源は、ポルトガルの菓子「トルタ」というのが有力だ。愛媛県菓子工業組合によると、当時の明確な文献は残っておらず事実は定かではないが、「明治以降、その技術が菓子職人に受け継がれ、タルトの名で愛される松山の名物になった」のだという。

 餡との相性を考え、バターや油といった「洋」の材料は使わず、卵と砂糖と小麦粉だけで仕上げた生地。口当たりのなめらかさにこだわって、皮むきあずきだけを使った餡に、四国特産の生ユズの風味が生きている。

【お取り寄せ】
一六本舗」(松山市東石井1丁目)。明治16年に創業。「一六」の屋号は、創業した年にちなんで名付けられた。タルトの生産で多くのシェアを占める「一六タルト」=写真=は、全国的にも名が知られている。1本525円、大1本788円。
 電話かファクス、インターネットで注文を受け付ける。問い合わせは0120・161647、FAX089・958・7183、http://www.itm-gr.co.jp/ichiroku

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