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2005.4.20(水)更新  殿が好んだ!?名菓

 
松乃露(岡山県津山市)
語り継がれてきた京菓子
 今から約400年前、津山藩初代藩主・森忠政が治めていた時代。津山に1人の菓子司が京都からやってきた。彼が作った菓子は、たちまち城下で評判となり、うわさを耳にした忠政の好物になったという言い伝えがある「松乃露(まつのつゆ)」。

 津山城地にあった鶴山の緑に映えることからその名がついたという。この菓子を「旬菓匠くらや」の3代目が、言い伝えに基づき1926(大正15)年に復刻させた。自身の京都での修行体験を生かし、それまで津山にあった菓子とは異なる京風菓子だった。

 白玉粉に砂糖や水あめを加えて練り上げた求肥(ぎゅうひ)に、特産のユズの皮をすり下ろして混ぜ、和三盆をまぶす。上品なユズの香りが口中に広がる。

 忠政の兄には、織田信長の小姓として有名な蘭丸などがいる。13歳の時、本能寺の変で、信長の元へ出仕していた3人の兄を失う。忠政も出仕していたが、気性の激しさを嫌われ追い返されていたため命拾いをしている。

 これから新緑が美しい津山城跡。忠政もかつてこの緑の下で茶席を設け、この菓子を食したのだろうか。

【お取り寄せ】
旬菓匠くらや」(岡山県津山市沼)。明治初年、江見総五郎が同市元魚町で菓子店を開店し、江見家の屋号から「くらや」と名付けた。現在は5代目の稲葉伸次社長。小箱630円、大箱1050円、木箱小1890円=写真。賞味期限は製造日から5日間。
 電話かファクス、インターネットで注文を受け付ける。問い合わせは0868・22・3181、FAX0868・22・6964、http://www.kuraya.jp

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