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2005.4.27(水)更新  殿が好んだ!?名菓

 
本饅頭(東京都)
家康ゆかり、伝統の味守る
 時は戦国、長篠での一戦。織田信長と連合を組む、徳川家康の陣中に献上されたという「本饅頭(まんじゅう)」。家康はこれを兜(かぶと)に盛って神前に供え、戦勝を祈願したと伝えられている。

 製造する「塩瀬総本家」の初代は、日本で初めて饅頭を作ったという中国の僧・林浄因(りんじょういん)。肉食を禁じられている僧たちや寺を訪れる貴人の茶請けにと、中国の饅頭に入っていた肉の代わりに餡(あん)を入れて献上したのがはじまりだ。以来、饅頭屋と称して繁盛。室町時代には、今も店先に飾られている「日本第一番本饅頭所」の看板を足利義政より与えられた。「原料の質や分量を保てという先代の遺言が家訓。味を守るのが私たちの務め」と会長の川島英子さん。

 「本饅頭」には、餡が透けて見えるほど極薄の皮が使われている。包み込まれているのは、上品な甘さのこし餡と、それに混ぜられた、餡と同じ程度に軟らかく煮た、蜜漬けの大納言の粒。「技術がないと、餡と合わせたときに皮がやぶけ、粒の状態を保てない」という。餡を主体にした素朴ながら滋味のある味わい。

 家康にあやかり、受験や出世の験担ぎに食べてみるのも一興だ。

【お店紹介】
 「塩瀬総本家」(東京都中央区明石町)。南北町時代に奈良で創業。応仁の乱を逃れて三河国塩瀬村(愛知県鳳来町)へ。江戸開府とともに江戸へ移る。「本饅頭」(写真、1個263円)のほか、皮にヤマトイモを使った「志ほせ饅頭」が有名。本饅頭は、直接本店か百貨店で購入を。志ほせ饅頭は電話かファクスでの注文も可能。午前10時〜午後7時、(日)(祝)休み。問い合わせは03・3541・0776、FAX3541・8180。

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