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2005.6.1(水)更新  殿が好んだ!?名菓

 
ういろう(名古屋市)
中国伝来の名古屋名物
 名古屋コーチン、天むす、ひつまぶし……。数ある名古屋名物に堂々と名を連ねる「ういろう」。もちもちとした食感に、さっぱりしたさりげない甘さ。お湯に砂糖を溶かして、うるち米を混ぜたものを、せいろで蒸しただけのシンプルな菓子。意外にもそのルーツは中国にある。

 「外郎(ういろう)」とは、もともと中国の官職を指す言葉。室町時代、外郎を務めていた陳宗敬が、日本に持ち込んだ秘薬に、苦みを和らげるための蒸し菓子を付けた。当初この薬は「ういろう」と呼ばれたが、次第にその名は菓子に移っていったという。

 この蒸し菓子を名古屋で広めたのが、万治2(1659)年創業の老舗(しにせ)「餅文(もちぶん)総本店」の初代店主・餅屋文蔵。江戸時代、尾張藩2代目藩主・徳川光友に仕えていた中国人から、直伝されたといわれている。今日、同店で人気の「献上外良(ういろ)」=写真=は、藩主に献上して称賛されたことからその名が付けられたという逸品だ。

 ういろう作りは温度が命。数百年続く季節に準じた製法を守るため、生地作りの作業場には冷暖房がない。1年中同じ味を出せるのは、研ぎ澄まされた職人技にほかならない。

【お取り寄せ】
 「餅文総本店」(名古屋市南区豊2丁目)。定番の「生ういろ」は、白、黒、抹茶、桜、よもぎ小豆(1本315円)、栗(同368円)。素材にこだわった「献上外良」は、白、黒、抹茶(同735円)と栗(同1260円)も。8月末まで「一口水ういろ」(10個1050円〜)を販売。電話かファクスで注文を。TEL0120・039516、FAX052・884・8334、http://www.mochibun.co.jp/

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