マリオン・コムロゴ
2005.6.15(水)更新  殿が好んだ!?名菓

 
若草(松江市)
茶の祖の精神根付く味
 「茶道不昧(ふまい)流」の祖であり、茶人大名として有名な松江藩7代藩主・松平不昧のもと栄えた松江。京都、金沢と並び菓子所として名高く、市内には和菓子の名店が軒を連ねる。

 不昧が茶事に用いた菓子は数多くあるが、現在に残っているものはわずかだ。そのうちの一つ「若草」は、自身が詠んだ和歌から命名し、特に好んだと言われている。

 明治に入り一度製造が途絶えたが、明治中期に「彩雲堂」の初代・善右衛門が、茶人の話や文献を調べて今の「若草」=写真=を再現した。

 味を左右する求肥(ぎゅうひ)は、独自の製法で柔らかさを出す。粘りが強い奥出雲町産のもち米を使用するため柔らかいながらも、適度な歯ごたえがある。仕上げに上白糖と、餅を焼いて粉にした寒梅粉で作った若草色の衣をまぶす作業はすべて手作業。微妙な量の加減は長年培われた職人の技術でしか量れない。

 不昧は傾いていた藩の財政を立て直す傍ら、茶道具の名品の収集にも力を入れた。それらは現在、国宝、重文に指定されている。約250年前から受け継がれている精神は、今後もこの地に根付き続けるだろう。

【お取り寄せ】
 「御菓子司 彩雲堂」(松江市天神町)。明治7(1874)年の創業以来、松江に根付いた茶の湯文化にあった和菓子を提供。「若草」は6個入り798円、9個入り1155円、12個入り1512円、16個入り1995円。「柚衣」(5個入り1155円)なども人気。電話かファクス、インターネットで注文を受け付ける。TEL0852・21・2727、FAX21・6334、http://www.saiundo.co.jp

殿が好んだ!?名菓 バックナンバーへ

asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ | 会社案内 | 広告募集 | 問い合わせ | 個人情報 | 著作権 | リンク
asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2005 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.