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2005.6.29(水)更新  殿が好んだ!?名菓

 
夜の梅(東京都)
宮中に納めた伝統の味
 とらやの羊羹(ようかん)の定番「夜の梅」=写真。切り口の小豆が、夜の闇にほの白く咲く梅を思わせることからその名が付けられた。

 小豆を煮る作業から完成までに3日間を要するという。この手間を惜しまない工程により、上品な光沢と濃厚な甘み、なめらかな食感の伝統の味が生まれる。

 鎌倉から室町時代に禅僧により中国から伝えられたという「羊羹」。中国では「羊の羮(あつもの)」(羊肉入りのとろみのある汁物)をさしたという。肉食を避ける仏教文化の中で、小豆やくずなどを使った蒸し羊羹に近いものに変化し、江戸時代後期に寒天を使った練り羊羹ができたと言われている。

 現在、羊羹に欠かせない寒天は、長野県伊那地方・岐阜県恵那地方産の冬の寒さが厳しい時期にだけできる良質な天然のものを使用している。

 京都御所へ菓子を納めていたとらや。徳川5代将軍・綱吉、8代・吉宗へ菓子を届けた記録や、14代・家茂が「夜の梅」を宮中に献上したエピソードも残る。また、江戸と領地の間を往復する参勤交代では、土産や道中のお供として、羊羹や干菓子は西日本の大名にも愛されていたようだ。

【お取り寄せ】
 「とらや」(東京都港区赤坂4丁目)。京都に創業したのは約480年前の室町時代。明治の東京遷都と同時に東京へも出店。現在は17代目。手土産としても人気が高い「夜の梅」は小形1箱(336円)、竹皮包1本(2520円)など。電話かファクス、ホームページから注文を。問い合わせは0120・454121、FAX0120・773250、http://www.toraya-group.co.jp/

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