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2005.7.13(水)更新  殿が好んだ!?名菓

 
乃し梅(山形県)
完熟梅の清涼感を味わう
 竹の皮の包みをゆっくりはがすと、美しいオレンジ色とさわやかな梅の香り。口に含むと甘みと酸味のバランスが程よく、食べ終えると、のどから薫風が吹いてくるよう。思い出すだけで唾(つば)がわいてくる、「乃(の)し梅」=写真=はそんな菓子だ。

 最上家をはじめ、山形城主に戦国時代から代々仕えた小林玄端(こばやしげんたん)という御典医がいた。享保の頃、その何代目かが長崎を訪れた際に中国人から梅を使った秘伝の気付け薬の製法を伝授され、「熨斗梅(のしうめ)・甘露梅(かんろばい)」という薬を創案した。梅の酸味で食欲増進、香りで気分爽快、といった薬らしい。文政4(1821)年、薬屋から分家して菓子屋を創業した「佐藤屋」は、そのレシピをもとに現在の「乃し梅」を作り上げたのだという。

 山形盆地で育った完熟梅と、砂糖、寒天、水あめだけを使って、伝統の製法で作られる。地元の梅にこだわるのは、落ちる寸前まで熟れきった梅でないと、あのとろけるようなオレンジ色にならないからだ。

 お吸い物の吸い口にしたり、アイスクリームに混ぜて梅アイスにしたりと、料理に使っても楽しめる。これからの季節にぴったりの菓子だ。

【お取り寄せ】
 「乃し梅本舗 佐藤屋」(山形市十日町3丁目)。県産の梅を使った菓子などを販売。「乃し梅」5枚袋入り420円、11枚箱入り1050円〜。もち米で作った薄いせんべいに梅ジャムをはさみ本紅を一掃きした「まゆはき」は、芭蕉の句「まゆはきを俤(おもかげ)にして紅粉(べに)の花」にちなむ。5枚袋入り420円〜。電話かファクスで注文を。問い合わせは023・622・3108、FAX642・4804。

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