マリオン・コムロゴ
2005.8.10(水)更新  殿が好んだ!?名菓

 
越乃雪(新潟県長岡市)
病を癒した忠義の味
 1778(安永7)年、時の長岡藩9代藩主、牧野忠精が病に倒れた。心配した近臣が頼ったのは、菓子商の大和屋庄左衛門。話を受けて作り出されたのが、口に含むとはかなく溶ける淡雪のようなこの菓子。忠精は、体に染み入るような甘さによって食欲を取り戻し、ほどなくして快復したという。

 健康を取り戻した忠精は、さっそく庄左衛門を召した。「実に天下に比類なき銘菓なり。われ一人の賞味はもったいなし。これを当国の名産として売り拡むべし」との言葉をかけ、「越乃雪」と名付けたという。

 現在も約230年前の製法を守り続ける。その素材は、和三盆ともち米。和三盆の種類は、「生」と呼ばれる、水分を多く含むしっとりとしたもの。これを、越後のもち米を粉砕した寒ざらし粉に混ぜ込み、木枠に収めて上から押して仕上げる。シンプルなだけに、押しの具合で出来が左右される。受け継がれた職人の勘が、口どけのよさと、硬くなりすぎない柔らかさを持つ菓子に仕上げるのだという。

 残暑の折、名前もさわやかなこの菓子で涼を得たい。

【お取り寄せ】
大和屋」(新潟県長岡市柳原町)。「越乃雪」=写真=は、京都所司代を務めた牧野忠精が京都の寺社仏閣などへの土産に、後の藩主からは、参勤交代の贈答品として求められた。幕末の志士、高杉晋作も愛したと伝えられている。今でも東京と京都からの注文が多いという。16個入り1050円から。電話かファクスで注文を。問い合わせは0258・35・3533、FAX34・5652。8月は、21日(日)、24日(水)、28日(日)休み。

殿が好んだ!?名菓 バックナンバーへ

asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ | 会社案内 | 広告募集 | 問い合わせ | 個人情報 | 著作権 | リンク
asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2005 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.