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2005.9.7(水)更新  殿が好んだ!?名菓

 
本ノ字饅頭(和歌山市)
大名の参勤交代支える
 酒饅頭(さかまんじゅう)の表面に大きく焼き記された「本」の文字。初代紀州藩主・徳川頼宣が、領民支配の基本理念を記した「父母状」の中にある「正直は本なり」から用いられたという。丸みを帯びた篆書(てんしょ)体は愛嬌(あいきょう)がある。

 この饅頭を約300年もの間変わらぬ製法で作り続けるのが、「総本家駿河屋」だ。

 伝統の味を守り続けるためのこだわりがある。生地作りは、酒種となる甘酒を仕込むところから始まる。小麦粉と混ぜて発酵させ、餡(あん)を包んでから一度寝かせて蒸籠(せいろ)で蒸す。作業は、麹(こうじ)がすみついている本店でしか行わない。麹は、動かすだけでも味が変わってしまう繊細なものだからだ。

 創業は、京都の伏見。室町時代の寛正2(1461)年、初代岡本善右衛門が饅頭処「鶴屋」を開いた。頼宣に召し抱えられ紀州和歌山へと移り、屋号を改めたのは、5代将軍綱吉の娘、「鶴姫」が紀州藩へ嫁入りをするとき。同名は恐れ多いと返上を申し出、代わりに得たのが徳川と縁深い「駿河」の地名だった。

 一つで確かな食べ応え。歴代藩主が参勤交代の携行食として重宝したという。行楽のお供にいかが?

【お取り寄せ】
総本家駿河屋」(和歌山市駿河町)。本ノ字饅頭=写真=は、駿河町の本舗のみで販売。冷凍した饅頭を通信販売している。15個入り3150円(送料込み)、30個入り4725円(送料込み)。冷凍状態の饅頭は、ラップをかけて電子レンジで加熱すれば、できたて同様の味が楽しめる。電話かファクス、Eメールで注文を。TEL0120・506011、FAX073・431・3412、order@souhonke-surugaya.co.jp

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