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2005.9.14(水)更新  殿が好んだ!?名菓

 
けんけら(福井県大野市)
殿の愛情あふれる菓子
 北陸の小京都、ともいわれる福井県大野市。周囲を山々に囲まれた城下町。そこの名物としてまず名前があがるのが「けんけら」だ=写真

 楽しげな名前に加え、くいっとひねられた、何とも愛嬌(あいきょう)のある形。カリっとした歯ごたえもたまらない。

 名前の由来には、こんなエピソードが残る。

 天和2(1682)年、初代大野藩主・土井利房は藩に入るとまず家来たちに名物を尋ねた。家来たちは、そのひとつに大豆粉と飴(あめ)で作った菓子を挙げ、殿に差し出した。

「これは珍しい、名はなんと申すか」
「名はございません」
「名を付けて遣わそうか。堅家来(けんけらい)はどうか」
「そのわけは何でございましょう」
「堅い菓子を作るわしの家来はさぞ心も堅実なことであろう」

 家来はすぐに菓子屋を呼び出し殿の言葉を伝えたところ、菓子屋は感激し、以来「けんけら」となり今に伝わるという。

 大豆粉と白ごまを水飴で固め、薄く伸ばした菓子は香ばしく、口に入れるとごまの香りがいっぱいに広がる。家来思いの殿が名付けた、心安らぐ菓子なのだ。

【お取り寄せ】
亀寿堂」(福井県大野市)。創業100年以上の老舗(しにせ)菓子店。「けんけら」は、袋入り90グラム315円、箱入り110グラム525円。堅いものは苦手、という人には柔らかい「ソフトけんけら」(12個入り525円、24個入り1100円)がおすすめ。9月〜12月までは期間限定で販売の「芋きんつば」(1個126円)も。
 電話かファクスで注文を。TEL・FAX0779・66・2510。

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