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2005.10.5(水)更新  殿が好んだ!?名菓

 
御城之口餅(奈良県)
秀吉招いた茶会の菓子
 安土桃山時代になり、茶道が確立されると、和菓子の文化も徐々に盛んになっていった。大和、紀伊、和泉を治めていた郡山城主・豊臣秀長も茶道に造詣(ぞうけい)が深く、しばしば茶会を開いていたという。

 ある時、兄である関白・秀吉を城中に招いて茶会を催すことになった。その時に、御用菓子司だった「菊屋」の初代・治兵衛に作らせたのが、この「御城之口餅(おしろのくちもち)」=写真=だ。

 これを食べた秀吉はいたく気に入り、「鶯餅(うぐいすもち)」と名付けよ、と言ったという。きなこに青大豆を使っていたことから、そう名付けたのではないかと推測される。それ以来、「菊屋」は、名物「鶯餅」として売り出した。城の大手門入り口に店があったことから、いつしか人々に「御城之口餅」と呼ばれるようになっていった。大和に伝わる古い子守歌の中でも歌われたという。

 薄い求肥(ぎゅうひ)に粒餡(あん)を包み、きなこをまぶした小ぶりな餅は、上品で食べやすい。香ばしいきなこと、ほどよい餡の甘さが妙味。秀吉を招いた茶会から400年以上経た今も、多くの人に親しまれている。

【お取り寄せ】
本家 菊屋」(奈良県大和郡山市柳1丁目)。1585(天正13)年創業の老舗(しにせ)。「御城之口餅」は20個入り1500円、30個入り2200円、40個入り3000円、48個入り3560円(送料別)。餡に梅や桜の香りをつけた最中(もなか)「あさひ影」(15個入り3400円)なども。電話かファクスで注文を受け付ける。午前8時〜午後8時。問い合わせは0743・52・0035、FAX52・3026。

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