力強い生命力の賛歌
セネガルでは週末の夜ともなると、サバールダンスパーティーの太鼓の音が聞こえてくる。冠婚葬祭はもちろん、生活の中に深く根ざす楽器なのだ。
サバールとはセネガル特有の太鼓の総称で、アンサンブルで演奏されることが多い。使われるのはンデール、ブンブン、リーダーだけが使うゴロンババスなど主に6種類だ。それぞれ形、サイズ、音が違うが、基本は、長い木の筒にヤギなど動物の皮を張ったもので、それを木の枝を使ったバチと素手でたたく。穀物をつくための臼がもとになったとも言われる。
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たたく場所やたたき方により、下腹に響くドゥンという音、ひときわ高く響くカーンという乾いた音、柔らかく重ねられるポンという音などが出る。さらに太鼓の種類によりその高低や響きが変わり、その重なりで多様なリズムを紡ぎ出す。
遠く離れた場所に言葉を伝える手段として使われてきた、広い意味でのトーキングドラムの一つ。演奏の最後は必ずダンスリズムだ。長い手足を最大限動かす、何かに突き動かされたような激しいダンスの時、伝わるのは力強い生命力の賛歌だ。
◆ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ「ラックローズ」(写真)

96年の神奈川県三浦市のイベント「海潮音」で録音。力強い歌声と、太鼓のソロ、音の洪水のような演奏があり、ドゥドゥ率いるサバールアンサンブルを満喫できる。全7曲。2520円。問い合わせはブリッジ(TEL03・3710・8049)。
ラックローズはダカール郊外にあり、バラ色の湖という意味。文字通りバラ色をしており、塩分濃度が高いため、死海のように浮くことができる。
◆CD「ンダジェ」(写真)

ドゥドゥの息子ワガン・ニジャエ・ローズ指揮のサバールのライブ録音。父ドゥドゥやアフリカ、サバールなどをたたえる曲を、歌と、鋭い太鼓の演奏で表現する。全12曲。2500円。通信販売をしている。システマ(sistema@po.jah.ne.jp)。
◆ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ公式サイト「サバール パラダイス」
サバールについて、それぞれの太鼓の特徴やダンスなどが詳しく説明されているほか、西アフリカ全体の楽器や音楽なども紹介している。http://sound.jp/sabar/
◆パリ・ダカ
世界一過酷なラリー競技大会といわれるテレフォニカ・ダカールの通称。79年の初回に仏・パリ、セネガルの首都ダカール間で行われたことから、この略称が使われている。期間中毎日コースが移動し、それぞれの区間の合計タイムを競う。スタート、ゴール地点は時に変わるが、サハラ砂漠を縦断する全走行距離は約1万キロ。2005年の大会は、スタートはスペイン・バルセロナ、ゴールはダカールの「ラックローズ」。4輪部門は160台以上が出走し、完走できたのは半分以下の75台だった。
◆DVD「キリクと魔女」
キリクが生まれたアフリカの村は、魔女カラバに呪いをかけられていた。男たちは魔女に食われ、村に残るのは女子供と老人だけ。「どうしてカラバは意地悪なの?」と素直な疑問を持ったキリクが、持ち前の好奇心と行動力で村を救う。セネガルの国民的歌手ユッスー・ンドゥールが音楽を担当、太鼓も含めたアフリカの伝統楽器を使った曲が美しい=写真、©Les Armateurs / Odec Kid Cartoons / France 3 cinema / Studio O / RTBF / Monipoly / TEF / Exposure.。
ミッシェル・オスロ監督。翻訳・演出、高畑勲。浅野温子ら声の出演。アニメ。仏。98年。3990円。ブエナビスタホームエンターテイメント。
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