庶民愛したブリキの調べ
映画「タイタニック」で、セリーヌ・ディオンの歌う曲が物語を盛り上げていた。この曲で使われた澄んだ高音が美しい笛、それがティンホイッスルだ。
タイタニック号の沈没では、大勢のアイルランド移民も犠牲になった。そんなことから映画には、アイルランドの音楽が多く取り入れられている。
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「ティン」は英語でブリキのこと。ブリキを筒状に丸め溶接した、単純な構造の縦笛だ。今は溶接しないタイプも増え、アルミや真鍮(しんちゅう)製のものが出てきて、「アイリッシュホイッスル」とか価格の安さから「ペニーホイッスル」と呼ばれることもある。
キーによって異なるが、長さはほぼ30センチ、穴は六つ。吹けば音は出るが、音に抑揚をつけるには、穴を開閉する手の細かい動作が必要になる。
その誕生には、小さな村の農場労働者が、貧しさから抜け出そうと、木の笛をまねてブリキで笛を作ったとの説もある。安価なその笛は庶民の間に広まったという。音楽は気軽に「音」を「楽しむ」もの。庶民的なアイルランド民謡には欠かせない、ティンホイッスルらしいエピソードだ。
◆ジョニー・マッデン「ソング オブ ザ アイリッシュ ホイッスル」(写真)

ティンホイッスルの第一人者と言われるマッデンのソロアルバム。全12曲を収録。マッデンの豊かな音楽性が光る。2344円。問い合わせはグリーンエナジー(TEL03・5464・9374)。
◆ザ・コアーズ「ザ・コアーズ・アンプラグド」(写真)

全世界での総売り上げが2000万枚ともいわれるアイルランド出身の4兄妹グループ。ティンホイッスルやバイオリンのライブ演奏も。全15曲を収録。2520円。問い合わせはワーナーミュージック・ジャパン(TEL03・6439・8620)。
◆安井敬ライブ
3月9日(水)午後7時、東京・銀座のアイリッシュパブ「ダフィーズ銀座店」(銀座駅、TEL03・3289・1601)。庄司祐子(ホイッスル)、平野肇(ギター)とともに。ライブチャージ無料。安井のライブ情報はホームページ(http://www.sound.jp/yasui/)で。
◆ホイッスル教室
東京都立川市曙町2丁目のJR立川駅ビル・ルミネ9階、朝日カルチャーセンター立川(立川駅、TEL042・527・6511)。講師は、ティンホイッスル奏者の安井マリさん。4月期は13日(水)から。第2・4(水)(全6回)、午後7時〜8時半。入会金5250円、受講料1万5120円。見学可。
◆ティンホイッスルを吹こう
アーリー・ミュージック・プロジェクト(http://www002.upp.so-net.ne.jp/emproject/)。
ティンホイッスル(写真、1200円から)などの民族楽器を通信販売している。サイト上では、首都圏で開催されるホイッスル教室の情報も紹介。
◆アイリッシュパブ&レストラン「ザ・ラウンドストーン」
東京都品川区東品川2丁目のシーフォートスクエア2階(天王洲アイル駅、TEL03・5796・2848)。午前11時半〜午後3時、5時〜11時((日)(祝)は3時から、(土)(日)(祝)は10時まで)。直輸入の食材を使ったシェフ自慢の料理=写真は一部=のほか、地ビールやアイリッシュ・サイダー(リンゴ酒)などドリンクも豊富。
2月27日(日)午後6時、安井参加のライブを開催。3月17日(木)〜21日(月・休)、セントパトリックスデーを記念し、伝統料理2品を半額で。12日(土)、13日(日)休み。
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