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2005.3.10(木)更新  民族楽器の旅
 
民族楽器の旅 クイーカ(ブラジル)
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サンバのリズム華やかに

 日本ではあまりなじみがないが、1970年から20年放送されたNHK教育テレビの工作番組、「できるかな」に登場したゴン太くんの「ウゴウゴ」という鳴き声、というと分かる人も多いかもしれない。    
約30秒、3M
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 形は太鼓だが、片面には何も張られていない。面が張られた側の裏に細い木の棒をまっすぐに立て、それを湿った布でこすって音を出す。直径、深さとも約30センチほど。片方の手は鼓面を指で押さえたりして音の変化を作り、上級者はメロディーも奏でられる。鼓面の内側で演奏するので外からは見えないが、ブラジルの打楽器と同じように、カーニバルで肩からつり下げ踊りながら演奏ができる。  

   *     *   

 サンバでは何種類もの太鼓のリズムが主役だ。その中でクイーカは、太鼓と異なる奇妙な音で曲にアクセントをつけている。アフリカ、アジア、ヨーロッパにも同じような構造の楽器があり、その独特な音色から宗教や祭儀などの行事で使われることが多かったという。  

 世界各地からの移民が多いブラジルで、それぞれの文化が出会い、上手に融合して、独自の文化として発展してきた。クイーカの楽しげな音色もまた、そんな風土の中でうまれ、愛され続けている。


◆「フレスカ・サンバ!」(写真)
 サンバの代表的な曲「ブラジルの水彩画」をはじめ、「サンバ黄金時代」と呼ばれた60〜70年代のものを中心に構成。ブラジルのアーティストたちによる全28曲。2548円。

上記CDを5人にプレゼントします
応募は3月17日まで

応募

提供
世界の民族音楽CD
カルタコム

◆バランサ「サンバンバン!」(写真)
 本場ブラジルでも評価の高い日本人のサンバグループ。「日本語のサンバ」に挑戦した3枚目のアルバム。全10曲。2835円。問い合わせはラティーナ(03・5768・5588)。

◆チャリティーコンサート
 3月11日(金)午後7時、東京都港区元麻布3丁目の麻布セント・メアリー教会(麻布十番駅、TEL03・5411・8838)。賀来まさ江(ボーカル)、鈴木厚志(ピアノ)、服部正美(ドラム)らによるサンバコンサート。3000円。


◆プラッサ オンゼ
 東京都港区北青山3丁目(表参道駅、TEL03・3405・8015)。ブラジル料理とライブが楽しめる店。ブラジルの代表的なカクテル「カイピリーニャ」(800円)のほか、ブラジルの焼きソーセージ「リングイッサ」(900円)などの料理を。営業時間は午後7時〜午前0時。(日)(月)(祝)(休)休み。  
 17日(木)、22日(火)、31日(木)の午後8時、9時半、11時、服部が出演するライブがある。ミュージックチャージ2000円。

◆サッシペレレ
 東京都新宿区本塩町(四ツ谷駅、TEL03・3353・7521)。サンバやボサノバの演奏を聞きながら、黒豆と肉を煮込んだブラジルの代表的な料理「フェイジョアーダ」(写真、1900円)や、チーズかひき肉の包み揚げ「パステス」(900円)などの料理が楽しめる。ミュージックチャージ1500円((金)とスペシャルライブは2000円)。
 営業時間は午後6時〜午前0時。(日)(祝)(休)休み。


◆DVD「黒いオルフェ」
 マルセル・カミュ監督、ブレノ・メロ、マルペッサ・ドーンら出演、1959年、仏・ブラジル。カンヌ国際映画祭グランプリ、アカデミー賞外国語映画賞などを受賞。ギリシャ神話のオルフェウス伝説を基に、ブラジル、リオデジャネイロを舞台にカーニバルの熱気と永遠の愛を描いた。3990円(アイ・ヴィー・シー)。ポルトガル語版(写真)とフランス語版の2種。

服部正美

ブラジル人気質で音を楽しむ
服部 正美(47)

奏  数十種類の楽器を操るパーカッションプレーヤーの服部が、サンバ音楽と出会ったのは学生の時。ジャズ・フュージョンのサークルに入っていたが、ラテンアメリカ音楽のサークルが、新入生勧誘のため演奏していたクイーカの独特な音色に興味を持った。どんな楽器かと、吸い寄せられて話を聞くと「楽器はあるが、奏者がいない」とのこと。運命にたぐり寄せられるようにメンバーとなり、今では生まれつき自分の感性はブラジル人的なのではと思うほどだ。

 プロ奏者になって10年目の90年、初めてブラジルに出掛けた。バスの中、バーなどで誰からともなく自然に演奏が始まり、街に音楽があふれていた。海岸では棒と空き缶で音を作り出す少年たちの姿があった。そんな体験から、楽器に頼るのではなく、楽しむ気持ちがあれば音楽はできると感じるようになった。  

 週4、5日はどこかで演奏し、他ジャンルのアーティストと共演するなど、いろいろな音楽に好奇心を持つが、自分の中にある基本の音はブラジル、そしてサンバだという。昨年「ア・ラタ(缶)」という打楽器バンドを作った。人が奏でる「生」の音を大切にしたいと語る姿は、周囲まで楽しくしてしまう、音楽の原点を感じさせる。


エール おもしろい音

高見映さん(ノッポさん)
 NHKのテレビ番組「できるかな」のゴン太くんの声の音でクイーカという楽器を知りました。日本ではあまりなじみのない、珍しい楽器でしたが、撮影のとき、音響会社の社長さんが演奏してクイーカの音も一緒に収録したので、演奏したこともあります。話を聞くとブラジルではとても大切な楽器と知りました。演奏にはコツがいる楽器ですが、おもしろくて楽しい音がとても気に入っています。

 これまでのコラム
 
●二胡(中国) 賈 鵬芳(ジャー・パンファン)
 ●タブラ(インド) 吉見 征樹
 ●バグパイプ(イギリス) 山根 篤
 ●ケーナ(ペルー) 田中 健
 ●ジェンベ(マリ) 池田 正博
 ●馬頭琴(モンゴル) チ・ブルグット
 ●ツィンバロム(ハンガリー) 斉藤 浩
 ●古筝(中国) 伍芳(ウー・ファン)
 ●ウクレレ(米国) 高木ブー
 ●津軽三味線(日本) 上妻宏光
 ●アルプホルン(スイス) 玉川アルプホルンクラブ
 ●アルパ(パラグアイ) 上松 美香
 ●ディジュリ ドゥ(オーストラリア) 哲J
 ●ビリンバウ(ブラジル) 丸山祐一郎
 ●ウード(チュニジア) 常味 裕司
 ●マラカス(キューバ) BON−BON BLANCO
 ●ジェゴグ(インドネシア) スアール・アグン
 ●チャング(朝鮮半島) 康明洙
 ●スチールドラム(トリニダードトバゴ) カリビアン・マジック・スティール・ドラム・オーケストラ
 ●カンテレ(フィンランド) はざた雅子
 ●マリンバ(グアテマラ) 小竹 満里
 ●バンドネオン (アルゼンチン) 小松 亮太
 ●ドンブラ (カザフスタン) アイティムラティ・トルハリ
 ●尺八 (日本) 金子 朋沐枝
 ●タンバリン (イタリア) アルフィオ・アンティコ
 ●シタール (インド) 若林 忠宏
 ●ハルダンゲルバイオリン(ノルウェー) 山瀬 理桜
 ●ひょうたん笛(中国) 伊藤 悟
 ●オカリナ(イタリア) 宗次郎
 ●中国琵琶(中国) ウェイ・ウォン
 ●ダルブッカ(エジプト) 伊藤 アツ志
 ●バラライカ(ロシア) エフゲニー・ジェリンスキー
 ●三線(日本) よなは 徹
 ●パンフルート(ルーマニア) 野崎ユミカ
 ●カリンバ(タンザニア) ロビン・ロイド
 ●コカリナ(ハンガリー) 黒坂 黒太郎
 ●バンスリ(ネパール) インドラ・グルン
 ●ムックリ(日本) 弟子シギ子
 ●サウン・ガウ(ミャンマー) ウ・テインタン
 ●サバール(セネガル) ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ
 ●カホン(ペルー) 仙道さおり
 ●ティンホイッスル(アイルランド) 安井敬
 ●ニッケルハルパ(スウェーデン) ウーロフ・ヨハンソン

(2005年3月10日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
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