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2005.3.17(木)更新  民族楽器の旅
 
民族楽器の旅 アコーディオン(ドイツ)
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ヨーロッパ 庶民のピアノ

 1950、60年代の「うたごえ運動」で一世を風靡(ふうび)したアコーディオン。当時、喫茶店や居酒屋には、アコーディオンの伴奏にあわせて歌う若者が殺到した。今でも、小学校の授業からカラオケ大会の伴奏まで、老若男女になじみ深い楽器だ。    
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 その原型が生まれたのは、1820年ごろのドイツ・ベルリン。ハーモニカに蛇腹を付けた「ハンド・エオリーネ」という調律器が元祖とされる。すぐにオーストリアで商品化された。はじめは鍵盤はなくボタンだった。リードの打ち付けられたプレートに蛇腹で風を送り、リードを振動させて音を出す。後に改良がすすみ、ボタン部分が鍵盤のピアノ式アコーディオンが生まれた。左手に和音が出せる100個以上のボタンが付いたものもあり、中には100本ほどのリードが張り巡らされている。  

   *     *   

 ヨーロッパ各地の職人によって改良が重ねられたアコーディオンは、特にフランスで広まった。「貧民のピアノ」と呼ばれるほど親しまれ、一般の家庭でも一家に1台あったという。今でも、結婚式などの祝い事はもちろんのこと、街中を歩いたり、地下鉄に乗ったりするだけで、その音色を耳にすることができる。


◆「ミュゼット−−フレンチ・アコーディオン」(写真)
 フランスを代表するアコーディオン奏者ジョー・プリヴァをはじめ、アンドレ・アスティエ、イベット・オルネらが演奏したミュゼット音楽を収録したベスト・アルバム。2548円。

上記CDを5人にプレゼントします
応募は3月24日まで

応募

提供
世界の民族音楽CD
カルタコム

◆「はるのきざし」(写真)
 田ノ岡のソロアルバム。YMOの名曲「君に胸キュン」のカバーやドビュッシーの「月の光」、オリジナルなど全8曲。2000円。問い合わせは山野楽器・銀座本店(03・3562・5051)。

◆寺井尚子「ベスト」(写真)
 98年の「シンキング・オブ・ユー」以降、01年までの活躍をたどるベストアルバム。「リベルタンゴ」ほか2曲で、ミュゼットをジャズと融合させたアコーディオン奏者リシャール・ガリアーノと共演。全12曲。2548円(ビデオアーツ・ミュージック)。


◆楽屋(らくや)
 東京都目黒区上目黒2丁目(中目黒駅、TEL03・3714・2607、http://www.rakuya.net)。
 ブルーノート東京で働いていた経験もあるマネジャーの増茂光夫さんが経営するバーレストラン=写真。カジュアルな雰囲気だが、本格的な音色で演奏が楽しめる。午後6時〜午前1時。
 4月1日(金)、午後7時半、9時、田ノ岡が所属するグループ「aco−nico」のライブ。二胡(にこ)2台とアコーディオンの共演。チャージ1500円。


◆ワークショップ「アコーディオンの奏法や可能性について」
 3月27日(日)午後3時、東京都文京区本郷2丁目のトーキョーワンダーサイト(御茶ノ水駅、TEL03・5689・5331)。
 世界各国で活躍するドイツの名手シュテファン・フッソングが、アコーディオンの機能や奏法について演奏を交えながら指導する。全3回(2回目は8月の予定)。定員50人。要予約。1500円、高・大学生1000円。


◆本「アコーディオン愉(たの)し」
 プロ奏者の金子元孝が書いたエッセー集。楽器にまつわるエピソードや演奏方法を紹介。1050円。問い合わせは新社会文化出版会(03・3554・0033)。

田ノ岡 三郎

弾いたその場がステージ
田ノ岡 三郎(34)

奏  10代の頃から見知らぬ土地に出掛けるのが好きだ。高校生のとき自転車に乗って、実家のある千葉から日本最北端の北海道・宗谷岬まで8日間かけて走った。行く場所行く場所で新たな出会いがあり、それが次の旅へと彼を駆り立ててきた。  

 音大ではピアノを弾き、作曲を学んだが、アコーディオンを手にしたことで人生は大きく変わる。ピアノでは表現できない息づかいを感じさせる音色も魅力的だったが、持ち運びができることが何より新鮮だった。    

 5年前の春、旅先の京都の神社で、花見客を相手に持っていたアコーディオンを弾いた。すると、たちまち人の輪が生まれ、その場はステージと化した。楽器の持つ力を再確認した。

 今でもステージやライブ活動の合間をみつけては、楽器を抱えて旅に出る。最近はアメリカ・ポートランドで、ライブハウスを回ったり路上で演奏したりしながら、現地の人と交流を楽しんだ。

 楽器を通して出会いを探る演奏家。02年9月、東京都が街角で大道芸などをすることを認めた「ヘブンアーティスト」のライセンスを取得した。桜が満開を迎える頃、東京が彼のステージになる。  


エール 旅した気分に

歌手・渡辺美里さん
 03年のツアー「うたの木 カフェボヤージュ」で、初めてアコーディオンに参加してもらいました。「旅」をテーマにしたツアーだったので、そのときどきの雰囲気で、いろいろな世界に連れていってくれるアコーディオンの音色は、とても効果的でした。アイルランドのようだったり、南米のリズムを刻んだり。音色を聴いただけで、行ったことがない国でも行ったつもりになれる。ステキな楽器ですね。

 これまでのコラム
 
●二胡(中国) 賈 鵬芳(ジャー・パンファン)
 ●タブラ(インド) 吉見 征樹
 ●バグパイプ(イギリス) 山根 篤
 ●ケーナ(ペルー) 田中 健
 ●ジェンベ(マリ) 池田 正博
 ●馬頭琴(モンゴル) チ・ブルグット
 ●ツィンバロム(ハンガリー) 斉藤 浩
 ●古筝(中国) 伍芳(ウー・ファン)
 ●ウクレレ(米国) 高木ブー
 ●津軽三味線(日本) 上妻宏光
 ●アルプホルン(スイス) 玉川アルプホルンクラブ
 ●アルパ(パラグアイ) 上松 美香
 ●ディジュリ ドゥ(オーストラリア) 哲J
 ●ビリンバウ(ブラジル) 丸山祐一郎
 ●ウード(チュニジア) 常味 裕司
 ●マラカス(キューバ) BON−BON BLANCO
 ●ジェゴグ(インドネシア) スアール・アグン
 ●チャング(朝鮮半島) 康明洙
 ●スチールドラム(トリニダードトバゴ) カリビアン・マジック・スティール・ドラム・オーケストラ
 ●カンテレ(フィンランド) はざた雅子
 ●マリンバ(グアテマラ) 小竹 満里
 ●バンドネオン (アルゼンチン) 小松 亮太
 ●ドンブラ (カザフスタン) アイティムラティ・トルハリ
 ●尺八 (日本) 金子 朋沐枝
 ●タンバリン (イタリア) アルフィオ・アンティコ
 ●シタール (インド) 若林 忠宏
 ●ハルダンゲルバイオリン(ノルウェー) 山瀬 理桜
 ●ひょうたん笛(中国) 伊藤 悟
 ●オカリナ(イタリア) 宗次郎
 ●中国琵琶(中国) ウェイ・ウォン
 ●ダルブッカ(エジプト) 伊藤 アツ志
 ●バラライカ(ロシア) エフゲニー・ジェリンスキー
 ●三線(日本) よなは 徹
 ●パンフルート(ルーマニア) 野崎ユミカ
 ●カリンバ(タンザニア) ロビン・ロイド
 ●コカリナ(ハンガリー) 黒坂 黒太郎
 ●バンスリ(ネパール) インドラ・グルン
 ●ムックリ(日本) 弟子シギ子
 ●サウン・ガウ(ミャンマー) ウ・テインタン
 ●サバール(セネガル) ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ
 ●カホン(ペルー) 仙道さおり
 ●ティンホイッスル(アイルランド) 安井敬
 ●ニッケルハルパ(スウェーデン) ウーロフ・ヨハンソン
 ●クイーカ(ブラジル) 服部 正美

(2005年3月17日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
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