懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行
2005.3.31(木)更新  民族楽器の旅
 
民族楽器の旅 和太鼓(日本)
これまでの記事→
命の刻印、音圧の源

 「日本の伝統楽器」に、和太鼓を挙げる人は多いだろう。古来神事や雨ごいなどの行事、民俗芸能に欠かせない楽器として用いられてきた。だが、最近活躍する和太鼓の演奏スタイルの歴史は、実は新しい。    
約30秒、3M
再生ソフト
ダウンロード
(Quicktime)

 民俗芸能としての和太鼓は、あくまで脇役の楽器だった。様々な和太鼓の組み合わせで演奏する「組太鼓」は、高度成長期以降に、現代の創作太鼓の流れの中で生まれたもの。60年代後半から、プロの創作太鼓集団が次々と世に出た。背景には、伝統文化への関心の高まり、大阪万博の開催など海外とのかかわりの中で、日本独自の楽器への注目もあったようだ。

 神社や寺院で使われ、「宮太鼓」とも呼ばれる「長胴太鼓」は、ケヤキなどをくりぬいた胴に、皮を鉄の鋲(びょう)で留める。縄やボルトで上下の皮を締める「締め太鼓」には、小ぶりで高い音を出す「附締(つけしめ)太鼓」、杉板などを桶(おけ)状につないで胴を作る「桶胴太鼓」などの種類がある。両面に皮を張り、ほとんどがバチで打つというのが、日本の太鼓の特徴だ。

   *     *   

 打面には牛などの皮を使う。3尺(約1メートル)ほどの大太鼓になると、牛の背中側からいっぱいに採るため、打面の中央にうっすらと背筋の線が見える。長胴太鼓のくりぬき胴には、年を経た大木の年輪が浮かびあがる。生々しい命のしるしが、数ある楽器の中でも卓越した音量を誇る和太鼓の、パワーの源泉のようにも見える


◆東京打撃団「壱」(写真) 東京打撃団「壱」
 00年にリリースされた、富田和明、林田博幸ら第1期のメンバーによるアルバム。コンサートでも定番の「萬来」など5曲。2100円。問い合わせはアートウィル(03・3727・1003)。

◆日本の大太鼓(写真) 日本の大太鼓
 御諏訪(おすわ)太鼓、鬼太鼓座らの演奏で大太鼓の迫力が味わえる。6曲収録。カルタコムで買うと2000円。

上記CDを各5人にプレゼントします
応募は4月7日まで

東京打撃団「壱」
応募

提供
アートウィル

日本の大太鼓
応募

提供
世界の民族音楽CD
カルタコム

◆東京打撃団コンサート
 5月28日(土)午後4時、千葉県松戸市千駄堀の、森のホール21(新八柱駅)。4000円、3歳〜中学生2000円。問い合わせは労音東葛センター(047・365・9911)。
 ▼4月21日(木)、22日(金)、23日(土)、26日(火)、柏市柏下の市民文化会館(柏駅)、東京・渋谷の渋谷公会堂(渋谷駅)ほかで、東京打撃団の小編成ユニット「小太郎」と、高橋祐次郎率いる津軽三味線グループ「風≠jAZE」の共演。3500円〜4500円。問い合わせはMIN―ONチケットセンター(03・3226・9999)。詳細はアートウィル(http://www.artwill.co.jp)


◆伝統芸能和太鼓ワークショップ
 5月15日(日)、午前10時〜午後5時、東京都新宿区北新宿2丁目の新宿村スタジオ(西新宿駅)。各地の伝統芸能を研究する講師・松田和彦が、伝統的な和太鼓の基本を指導。定員15人。1万5000円。要予約。問い合わせはビーネイチャー(03・5774・5801)。

◆「太鼓アイランド」
 4月から月2回の(水)、午後7時〜9時半、東京都江東区亀戸2丁目のカメリアホール(亀戸駅、TEL03・5626・2125)。
 鼓童、東京打撃団などを経てフリーで活動する富田和明が指導。月額7000円、入会金1000円。要予約。東京、神奈川、埼玉ほかでも開催。体験コースも。詳細はホームページ(http://www.tomida-net.com)。


◆映画「無法松の一生」(写真)
映画「無法松の一生」
 1943年、大映京都。稲垣浩監督、阪東妻三郎主演。北九州の小倉を舞台に、人力車夫・松五郎の一生を描く。祇園太鼓のシーンが印象的。「阪東妻三郎傑作選DVD―BOX」(写真、4万7250円)に収録。ビデオ(6825円)も。問い合わせは角川大映通販クラブ(04・7175・2563)。

◆書籍「太鼓という楽器」(写真)
「太鼓という楽器」
 石川県の和太鼓メーカー・浅野太鼓楽器店の研究部門・浅野太鼓文化研究所(TEL076・277・1721)が出版。
 太鼓専門誌「たいころじい」の連載をまとめたもの。材質から音まで、カラー写真を交え、太鼓そのものについて詳細に解説する。1500円。

よしだ よしこ

都会の「なまり」持つ音を
東京打撃団

奏  平沼仁一代表(47)が、創作太鼓の雄「鬼太鼓座(おんでこざ)」「鼓童」を経て95年に結成したのが東京打撃団。太鼓打ちの体は、打ち込みでしか作られないとの信念を持つが、あえて練習場所の確保が難しい「東京でこそ生まれる音」を追求している。

 太鼓の音にはその土地の「なまり」が現れ、それが独特の味わいとなる。ならば、膨大な情報にあふれた東京には、東京の「なまり」があるはずだ、と平沼は言う。

 現在は、田川智文(26)、加藤拓哉(24)、関根まこと(22)、横山亮介(23)、篠笛(しのぶえ)奏者の村山二朗(37)の5人をメーンに活動する。練習中には、年長の村山が舞台を降り、メンバーの表情を見て笑顔を促す。「真剣な顔で打つのは簡単だけど、楽しさも出していきたい」

 休憩時間の会話はたわいない。しかし太鼓に向かう時には、太鼓と、自身への闘志があらわになる。その音は観客の体をも打ち、揺さぶる。ホール全体が震動するほどの音圧だ。

 新しい「伝統」への生き残りをかけて、時に笑顔で、彼らは打ち込んでいく。


エール 雄姿もすてき

歌手・小林幸子さん
 和太鼓の響き、大好きです。奏者からしてすてきでしょ? 背筋をピンと伸ばし、重心を腰に据え、体中にエネルギーがみなぎる……。私も和太鼓のけいこをしましたが、歌うときの姿勢、腹式呼吸にも通じる所がありました。世界各国、打楽器数あれど、やはり「和太鼓」は世界一!
 「東京打撃団」さんのますますのご活躍に期待しています!

 これまでのコラム
 
●二胡(中国) 賈 鵬芳(ジャー・パンファン)
 ●タブラ(インド) 吉見 征樹
 ●バグパイプ(イギリス) 山根 篤
 ●ケーナ(ペルー) 田中 健
 ●ジェンベ(マリ) 池田 正博
 ●馬頭琴(モンゴル) チ・ブルグット
 ●ツィンバロム(ハンガリー) 斉藤 浩
 ●古筝(中国) 伍芳(ウー・ファン)
 ●ウクレレ(米国) 高木ブー
 ●津軽三味線(日本) 上妻宏光
 ●アルプホルン(スイス) 玉川アルプホルンクラブ
 ●アルパ(パラグアイ) 上松 美香
 ●ディジュリ ドゥ(オーストラリア) 哲J
 ●ビリンバウ(ブラジル) 丸山祐一郎
 ●ウード(チュニジア) 常味 裕司
 ●マラカス(キューバ) BON−BON BLANCO
 ●ジェゴグ(インドネシア) スアール・アグン
 ●チャング(朝鮮半島) 康明洙
 ●スチールドラム(トリニダードトバゴ) カリビアン・マジック・スティール・ドラム・オーケストラ
 ●カンテレ(フィンランド) はざた雅子
 ●マリンバ(グアテマラ) 小竹 満里
 ●バンドネオン (アルゼンチン) 小松 亮太
 ●ドンブラ (カザフスタン) アイティムラティ・トルハリ
 ●尺八 (日本) 金子 朋沐枝
 ●タンバリン (イタリア) アルフィオ・アンティコ
 ●シタール (インド) 若林 忠宏
 ●ハルダンゲルバイオリン(ノルウェー) 山瀬 理桜
 ●ひょうたん笛(中国) 伊藤 悟
 ●オカリナ(イタリア) 宗次郎
 ●中国琵琶(中国) ウェイ・ウォン
 ●ダルブッカ(エジプト) 伊藤 アツ志
 ●バラライカ(ロシア) エフゲニー・ジェリンスキー
 ●三線(日本) よなは 徹
 ●パンフルート(ルーマニア) 野崎ユミカ
 ●カリンバ(タンザニア) ロビン・ロイド
 ●コカリナ(ハンガリー) 黒坂 黒太郎
 ●バンスリ(ネパール) インドラ・グルン
 ●ムックリ(日本) 弟子シギ子
 ●サウン・ガウ(ミャンマー) ウ・テインタン
 ●サバール(セネガル) ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ
 ●カホン(ペルー) 仙道さおり
 ●ティンホイッスル(アイルランド) 安井敬
 ●ニッケルハルパ(スウェーデン) ウーロフ・ヨハンソン
 ●クイーカ(ブラジル) 服部 正美
 ●アコーディオン(ドイツ) 田ノ岡 三郎
 ●アパラチアンダルシマー(米国) よしだ よしこ

 【おわり】

(2005年3月31日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ | 会社案内 | 朝日マリオン・コムとは | 姉妹メディア | 会員規約 | 個人情報・著作権
asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2005 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.

懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行